消えたいのだが探偵たちが許してくれない
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【コナンsaid】
聞き耳だなんて、とんでもない。
「な、なんのことかな……お姉ちゃん」
えへへと笑ってみせると、黒髪の女は面白いとでも言うかのように目を細めた。まるで犯罪のプロフェッショナルであるモリアーティ教授に見つかった野暮な犯人のような気分だ。
「なあに、簡単なことですよ。君……最近毛利小五郎の側で見かける子供だろう? 毛利小五郎先生と君に、この人の“父親”を探してもらいたいんだ」
毛利小五郎……せんせい?
俺がキョトンとしてる合間にも、この黒髪の女性はペラペラと喋っていく。
「ああ、ちなみに私の相席のこの可愛い女性は広田雅美さんと言ってね。たった唯一の肉親であるお父さんを探しているんだ。____お父さんの写真はあるよ」
この人なんだけどね。
そう言って、広田さんと呼ばれた女性から写真を貰う。
猫を持って微笑んでいる男の写真だった。
「猫の名前に『ゴウカイテイオウ』を付けるほどの競馬好きさ」
なんだ……?
それなら競馬場に行って父親を探せばいいんじゃ……?
と、考えていることが伝わったのだろう。
「無論、頼みたいのは探すことだけじゃない」と黒髪の女性は喋る。
「護衛だよ、護衛」
そして極めつけに女は笑った。
「そうだなぁ……依頼料は君の欲しい情報でどうかな、少年」と。