消えたいのだが探偵たちが許してくれない
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メモ帳を見せると、驚いたように肩をわなわなと震わせる広田さん____もとい宮野明美さんが。
「そ、そんなことしたら貴方が……っ!!! それにアイツらは私じゃないと志保を……!!!!」
「落ち着いてください。まずは私の話を聞きませんか?」
思わず声を出してしまっただろう明美さんを、またニッコリと笑みを貼り付けた私がどうどうと落ち着かせる。
店員の梓さんがどうしたんだと駆けつけてきたが、「オタク話になると熱くなりすぎて」と、息をするように嘘をついた。
「なーんだぁ!驚かせないで下さいよ!」と戻っていく梓さんの背中を、細めた目で見送りながら、私の視線は再度、明美さんの方へと向く。
ほら笑え、自分。
「心配は要らないですよ。広田さんには“あること”をしてもらうだけですから_______ね? そこで聞き耳立ててる少年」
そう言うと、視界の端で、小さな肩がビクッと飛び跳ねたのが見えた。
悪いけど、都合いいところだけ巻き込ませて貰おうか、名探偵くん。