1章
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仕事に行くとき、偶然なのか偶然に見せかけた犯行なのかは分からないものの、「おはようございます」と声を掛けられる。ひぇぇぇ人生初のハニトラされてるよぉぉ。
「ハルさんは小さい時なにが好きでしたか?」とか、「ハルさんは小さい頃、好きな人は居ましたか?」とか、「ハルさんは小さい頃どんな遊びをしてましたか?」などなどetc.
ひぃぃぃ!!
「いっ、いやぁ……小さい頃の記憶は覚えてないもので!!!!すみません!!」
やたらと小さい頃の話を聞いてくるのを、のらりくらりと必死にかわす。
腕時計で遅刻しそうなことに気付いて、「ちょっ、仕事なんで!!」と逃走。
その時なぜか傷付いた顔をされた。
傷付いた顔をされたのは意味が分からない。
安室さんは……ゼロは、……私のこと嫌いじゃないですか。
そんなに話を聞いて欲しかったんだろうか。
でも確かに知らない世界でもしかしたら知ってるかもしれない人が居たら頼りたくもなる。
いやでも……もし安室さんがトカレフとか持ってたら『なんでバーボンのことを知っている?さては組織だな?』でBANだと思うから言えません。
結局、自分の身が1番可愛いと思う。
ごめんね、ゼロ。
心のなかで苦しく呟いた。