1章
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とりあえず友人に今夜は無理なことを言わなきゃ。
電話を取り出して友達に掛ける。
「あ、もしもし? ごめん。ちょっと『昔の友達』に会ってさ。会うのが幻ポケモン並みだから……。うん。……うん、そうなの。だから明日でいい? ……ありがと! じゃあ明日ね」
呆然としてこちらを見る安室さん、いやゼロか。
「記憶が……」
「忘れただなんて一言も言ってませんよ」
あ、ごめん。
先日言ってたな。
そう思いながらゼロの方を見ると案の定同じく『言ってたな』ってジト目になってた。
まあそんな話は置いておいて。
「さ、帰りますよ」
「まさか貴方の家ですか……?」
「そのまさかです。無いんでしょう?」
「……いいんですか」
「何を今更。生憎と私には見捨てるコマンドは無いので」
「…………はぁ。後悔しないのか?」
「ぜーんぜん! 私、いい女だから!」
ニッコリと笑って某ゲームの学園長の真似をする。
「自分で言うなよ」
するとクスッと笑われた。
そこから昔と今とで「またあの現象が起きているんだ」と話し合った。逆トリのことである。
そのことについて謝られた。
ゼロは小さい頃、私に強く当たっていたことを謝りたいらしい。
「ごめん」
「何が?」
「正直あんな態度はいくら小学生でも無かったとは思う……」
「別に気にしてないけど。私だって無理強いしてた部分あるし」
「でもっ、あのとき本当は助かってたんだ!」
「そうなの? まあ、あの時はそういう心境になっちゃうのも仕方ないって。私も小さい体で世界に追い出されたら泣きたくなるし」
「……」
「だから大丈夫だよ」
「すまない」
そこで偽名のことも説明される。
安室透は偽名で、本来は私の知っている降谷零だと。
ごめん知ってる。
……と、思ってたらゼロがにっこりと悪い笑顔になってた。
おっとーー???
「で? レイヤーって言ったのはどういう意味だ」
あっれれ。
ゼロの後ろに般若が見えるんだけど何故???
「うぇ!? え、えっとね……。それは~、似てるキャラがこの世界に居たからかな?」
今は消えてるけど。
「ほーう? 今はそういうことにしてやる」
「うっ。感謝します。……ん? 今は?? は、え、ちょっ、ちょちょ!!待って!!」
今は!?!?