【FF14】メイドさんの夢旅行
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アーモロートへと帰ってきた二人。
使い魔を降りて、アーモロートの玄関口のベンチで並んで座り、一息つく。
「本当にありがとうございました。
このご恩はまたいずれ……」
アトラはぺこりと頭を下げる。
日本人形式のお礼に違和感を覚えて片眉を上げるも、異邦の文化だと納得し、返答する。
「恩ばかり背負ってどうする。故郷の習わしか?
必要ない。十分だ」
アトラは軽く笑い、エメトセルクもすっきりした顔で空を仰ぐ。
そう、思い返せば――。
夕日とともにキャンプ場を後にし、アゼムが脅威を払ったアリシオ沼や道を、無事使い魔に乗って飛び越えて帰ってきたのだった。
空には満天の星と、輝く満月。
まさに、満了・満足・満点の旅だった。
「エメトセルク様は……」
アトラもまた、空を見上げる。
太陽が昇る気配は、まだない。
「エメトセルク様は、寂しかったんですか?」
普段の彼に聞いていれば、きっと何か小言を言われただろう。
けれど、旅も役目も終えた今のエメトセルクは、思いのほかあっさりと答えた。
「さあ、どうだろうか」
アトラははぐらかされたように思ったが、それほど気に留めず話を流した――エメトセルクが、こぼすように続けるまでは。
「言えることがあるとすれば――たとえ……いや、あくまで“たとえ”だぞ? 寂しかったのだとしても――前に進む友を、信じている」
――アゼムって人は、結局世界が分かたれたとき、どこで何をしていたんだろう。
どこでどうしていたのかなんて、些細なこと。
何をしていようと、信じている。
「うん……うん! 私も、寂しいけど、前に進み続けるアゼムさんが一番いいです!」
「おまえ、聞いていたか? 私は寂しくないと言っている」
「うんうん」
「絶っっ対、分かっていないだろう。おまえ」
重いため息が、エメトセルクの口から漏れ出た。
「調子に乗るようなら、もう使い魔には乗せてやらなくていいな」
エメトセルクは、帰り道にアトラが使い魔に乗るのを楽しんでいたことを、しっかり見抜いていた。
その話題をぶら下げてみれば、見事なまでに釣り上げられる。
「ああ~! すみませんでした、エメトセルク様~!」
「ほんっ……とに調子のいいやつだな……」
「そういえば、エメトセルク様のご用事って、何だったんですか?
あんなことがあったのに、ちゃんと終えられたんでしょうか?」
「済ませたに決まっているだろう」
エメトセルクが懐から取り出したのは、記録用のクリスタルだった。
これは、各地で異変が見られたため、調査用に持ち歩いていたものだ。
件の山に目を付けたのも、まったくの当てずっぽうではなかった、というわけだ。
「いつの間に……」
アトラは、記録用クリスタルを見つめて目を丸くした。
エメトセルクは記録用クリスタルをまた懐に仕舞った。
「それじゃあ、約束ですからね」
「なんの話だ」
アトラはベンチから立ち上がって、エメトセルクに振り返る。
「また使い魔に乗せてくれるってことですよね?」
「そんな機会は、もうない」
エメトセルクはそう言って、ベンチから立ち上がる。
「えー! そんなあ……」
アトラはなんとか約束を取り付けようと追いかけた。
そんなやりとりをしながら、二人は夜のアーモロートへと帰っていった。
使い魔を降りて、アーモロートの玄関口のベンチで並んで座り、一息つく。
「本当にありがとうございました。
このご恩はまたいずれ……」
アトラはぺこりと頭を下げる。
日本人形式のお礼に違和感を覚えて片眉を上げるも、異邦の文化だと納得し、返答する。
「恩ばかり背負ってどうする。故郷の習わしか?
必要ない。十分だ」
アトラは軽く笑い、エメトセルクもすっきりした顔で空を仰ぐ。
そう、思い返せば――。
夕日とともにキャンプ場を後にし、アゼムが脅威を払ったアリシオ沼や道を、無事使い魔に乗って飛び越えて帰ってきたのだった。
空には満天の星と、輝く満月。
まさに、満了・満足・満点の旅だった。
「エメトセルク様は……」
アトラもまた、空を見上げる。
太陽が昇る気配は、まだない。
「エメトセルク様は、寂しかったんですか?」
普段の彼に聞いていれば、きっと何か小言を言われただろう。
けれど、旅も役目も終えた今のエメトセルクは、思いのほかあっさりと答えた。
「さあ、どうだろうか」
アトラははぐらかされたように思ったが、それほど気に留めず話を流した――エメトセルクが、こぼすように続けるまでは。
「言えることがあるとすれば――たとえ……いや、あくまで“たとえ”だぞ? 寂しかったのだとしても――前に進む友を、信じている」
――アゼムって人は、結局世界が分かたれたとき、どこで何をしていたんだろう。
どこでどうしていたのかなんて、些細なこと。
何をしていようと、信じている。
「うん……うん! 私も、寂しいけど、前に進み続けるアゼムさんが一番いいです!」
「おまえ、聞いていたか? 私は寂しくないと言っている」
「うんうん」
「絶っっ対、分かっていないだろう。おまえ」
重いため息が、エメトセルクの口から漏れ出た。
「調子に乗るようなら、もう使い魔には乗せてやらなくていいな」
エメトセルクは、帰り道にアトラが使い魔に乗るのを楽しんでいたことを、しっかり見抜いていた。
その話題をぶら下げてみれば、見事なまでに釣り上げられる。
「ああ~! すみませんでした、エメトセルク様~!」
「ほんっ……とに調子のいいやつだな……」
「そういえば、エメトセルク様のご用事って、何だったんですか?
あんなことがあったのに、ちゃんと終えられたんでしょうか?」
「済ませたに決まっているだろう」
エメトセルクが懐から取り出したのは、記録用のクリスタルだった。
これは、各地で異変が見られたため、調査用に持ち歩いていたものだ。
件の山に目を付けたのも、まったくの当てずっぽうではなかった、というわけだ。
「いつの間に……」
アトラは、記録用クリスタルを見つめて目を丸くした。
エメトセルクは記録用クリスタルをまた懐に仕舞った。
「それじゃあ、約束ですからね」
「なんの話だ」
アトラはベンチから立ち上がって、エメトセルクに振り返る。
「また使い魔に乗せてくれるってことですよね?」
「そんな機会は、もうない」
エメトセルクはそう言って、ベンチから立ち上がる。
「えー! そんなあ……」
アトラはなんとか約束を取り付けようと追いかけた。
そんなやりとりをしながら、二人は夜のアーモロートへと帰っていった。