【FF14】メイドさんの夢旅行
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三人の旅一行は、静かな森をゆっくり進んでいた。
木々の間から柔らかな陽光が差し込み、地面に光の筋を描いている。
鳥のさえずりと、風に揺れる葉の音が優しく響く。
「この森を抜ければ、すぐに沼地だ」
――ハァ……ハァ……
「今日中には着けそうですね」
――ハァ……ハァ……
「ああ。手前の森で休憩をとるか」
「ハァ……ハァ……はい! 喜んで! わたしの体のために!」
古代人ふたりは、ごく自然に旅程を調整している。
だが――
(もう、五時間は歩いてるんですけど??)
アトラは思わず懐中時計を取り出し、心の中で叫んだ。
道中、彼らはしばしば立ち止まっては風景を観察し、知見を語り合う。
イデアの改良や世界の在り方について難解な議論を交わすこともある。
アトラにとって、それは小休憩に見えたが、実際はただの寄り道らしい。
本格的な休憩が訪れたのは、アトラの体力が限界に近づいた頃だった。
ようやく腰を下ろした瞬間、改めて痛感する。
肉体の強靭さも、旅の概念も、時間の流れすら――命の短い分かたれた人間とはまるで違うのだ。
とはいえ、移動が苦痛というわけではない。
彼らののんびりした気質のおかげで小休憩は適度に挟まれており、それは決して「雑に扱われている」せいではなかった。
彼らは万象に秩序を見ており、その「古代の常識」に馴染むには少し時間が必要なだけだ。
ふと気づく。
エメトセルクの目が時折こちらを向き、
カロンの耳は常にアトラの声を拾うように傾けられている。
自分がこの旅の「荷物」ではなく、「仲間」として扱われている瞬間が確かにある。
歩幅は違うけれど、歩いている場所は――意外と近いのかもしれない。
アトラは小さく息を吐いた。
(もしかしなくても、めっちゃ気を使ってくれてた? ……幻覚なんて使わなくても、もしかしたらもう、理想の世界にいるのかもしれない……)
森の澄んだ空気に包まれながら休憩をとる。
アトラは携帯食を口にしつつ、カロンに問いかけた。
「ところで、カロンさんとアゼム様は協力関係だと聞いていますが、
エメトセルク様とヒュトロダエウスさんは、どういう関係なんですか?」
即座に返ってきたのは、ぶっきらぼうな一言。
「特にないな」
エメトセルクは、この話題に触れたくなさそうで、その言葉は質問を一蹴するかのようだった。慌ててカロンが割り込む。
「いや、ありますよ!」
「こいつが図々しいだけだ」
不機嫌そうなエメトセルクに対し、カロンはお構いなしに軽口を叩く。
「でも、嫌いじゃないんでしょう?」
「その口、今すぐふさいでやろうか」
エメトセルクが片手を上げ、スナップしそうな構えを見せると、カロンは軽やかに両手を挙げて応戦。
二人は座ったまま構えを取り合い、一触即発かと思いきや、本気ではなさそうだった。
軽口を交わしつつ間合いを測る。
アトラは静かに二人を見つめ、確信する。
――お互いの勝手がよくわかっているんだな。
腐れ縁、悪友。
そんな言葉が頭をよぎる。
楽しげに語り出すカロンに対し、エメトセルクは「またか」という顔をする。
「んふ。アナイダアカデミアに用があった時、研究室に――こっそり忍び込んだんだ」
「……忍び込んだ?」
アトラは思わず聞き返す。聞き捨てならない単語だった。
「そうそう。ヒュトロダエウスや友人たちと一緒にね。
そこで、面白そうな装置を見つけて、ちょっと試してみようと」
カロンは悪びれもせず頷く。
「……ラハブレアのじーさんや俺が、お前たちを止めようと駆けつけた時には……」
エメトセルクがため息混じりに続ける。
「慌てた連中が間違って装置を起動させてしまってな」
カロンが指を鳴らし、
「ドーン! その場にいた全員と、研究室まるごと、きれいな紫色に!」
「全員……と、研究室……?」
アトラの脳裏に、全身紫色のラハブレア、ヒュトロダエウス、エメトセルク、カロンたちの姿が鮮明に浮かぶ。
思わず顔を覆いながらも、吹き出しそうになる。
「ふふっ……だ、だめ……!」
でも笑いは止まらず、
「全員……紫色……っ!」
肩を震わせて笑い続けた。
エメトセルクはのんびりと芝生に寝転がる。
「ラハブレアは紫色が取れるまで講義を休講にした」
「……あの人、意外と繊細ですね」
「そういう問題じゃない」
「もちろん、アニドラスへの報告書とアカデミアへの反省文も提出した。責任者には、それはもう――こってり怒られたよ」
カロンは誇らしげに胸を張る。アトラは思わず「なんで誇るんです?」と言いかけたが、飲み込んだ。
「その時ばかりはね、アゼム様も“掃除側”として協力してくれたんだよ」
「……掃除、側?」
エメトセルクの目元がぴくりと動く。
「まさかとは思うが、紫色になった研究室を……?」
カロンはにこにこしながら、紫の球体をひとつ指で弾く。
「ええ。そして、そのまま携帯型に改良する際にも、手伝ってもらったの」
「……あいつ、何をやっているんだ」
エメトセルクがぼそりと漏らす。あまりにも自然な反応に、アトラは吹き出しそうになった。
さすがは星3お使いマスター、アゼム。
悪友たちの後始末から次の悪ふざけまで、抜かりはない。
「何にでも手を貸すのは、あいつの悪癖だ」
「でもエメトセルク様も、しっかり手を貸してくれてたじゃないですか」
「……私がいなければ、被害は倍になっていた」
むすっとしながら、エメトセルクはフードを深くかぶり直した。
「というか……叱られる関係だったんですね?」
「え、それって……そういうことになるのかな?」
「なぜ不本意そうに言う。それ以外にどう解釈しろと?
そもそも、ヒュトロダエウスは装置を見学していただけで、暴走の発端はお前だろう」
「えー? なんかおかしいなあ」
ヒュトロダエウスは無実。カロンは完全な単独犯。という構図が浮かぶ。
不服そうに、カロンがつぶやく。
「……なんか私の話、かっこよくなくない?」
「なぜ自分の話が立派になると思えた?」
休憩を終えた三人は、歩き続けて開けた場所に出た。
野原の丘陵地帯を抜け、森も越えた先。
今度は、沼地が小高い丘の木々の合間からのぞいている。
草の匂いは、次第に湿った空気へと変わりつつあった。足元の土も、少しずつ柔らかくなっている。
「ぬかるみに注意しろ。ここから先は、地形が安定しない」
エメトセルクが言うのとほぼ同時に――
ズブッ。
「わわっ……!」
アトラの足が、地面に沈みかけた。
とっさにバランスを崩し、身体を支えようとしてすぐに踏みとどまった。
瞑想の要領で深呼吸し、手を引っ込め、自分の足で地面を探る。
湿地の感覚をしっかり受け止めて、ぐっと体勢を立て直す。
カロンが慌てて手を伸ばしかけたが、アトラが無言でうなずくと、その手を引っ込めた。
森で聞いた説明が、ここで生きた。
丘を下りはじめたころ。
霧が最初は薄く漂うだけだったが、足元が水気を増すにつれ、視界はどんどん白く染まっていく。
「……これは、かなり濃いですね」
アトラが周囲を見回す。
光も音も吸われていくような、不思議な圧迫感。
霧の奥で、輪郭の曖昧な“存在”たちが揺らめくようにうごめいている。
「エーテルを含んだ霧だ。視覚も聴覚も、誤魔化されやすくなる。加えて――」
エメトセルクが言いかけた、その時。
(……これ、まずい。幻が……)
内側から夢幻の力がにじみ出す。
霧のエーテルと共鳴し、視界の“揺らぎ”を増幅させようとしていた。
アトラはすぐに胸元に手を当て、深く息を吸う。
(落ち着いて。……制御できる)
見えている影を、幻だと認識し、受け入れる。
否定せず、怯えず、自分の心で「形」を与える。
その瞬間。
――ぱああっ。
霧の奥から、光があふれた。
夢幻の粒子がやさしく広がり、霧をゆるやかに、だが確かに押しのけていく。
けれど――霧の核は、まだ残っている。
「すみません、幻で道が開けたように見せるだけで、精一杯です」
「……なるほどな。まだ足りないというわけか」
エメトセルクが一歩、アトラの隣へと踏み出す。
彼の手が、宙にゆっくりと翳される。
「お前の“幻”は形を与えるが、それだけでは実在には届かない。
……ならば、」
アトラが振り返る。
エメトセルクの金の目が、まっすぐ自分を見ていた。
「その“幻想”、いただいていくぞ」
アトラは一瞬だけ戸惑ったが、やがて静かにうなずく。
――ひとつ、深く呼吸する。
アトラの手から世界へ放たれた夢幻の力。
そこに宿った“形のない像”を、エメトセルクがエーテルで捕らえた。
「……見えたぞ」
エメトセルクが呟いた瞬間、その指が弾ける音がする。
霧が音もなくほどけていく。
視界が一気に開け、遠くまで見通せる。空も、道も、沼地の形さえも。
「やっぱり、すごいな。君の力。
しかも、エメトセルク様がそれをエーテルで補強しちゃうなんて」
カロンが柔らかく微笑む。
「私も、これが精一杯だ」
エメトセルクは、ニヤリと笑った。
アトラは少し驚いたような顔をして、けれど、うれしそうに笑った。
木々の間から柔らかな陽光が差し込み、地面に光の筋を描いている。
鳥のさえずりと、風に揺れる葉の音が優しく響く。
「この森を抜ければ、すぐに沼地だ」
――ハァ……ハァ……
「今日中には着けそうですね」
――ハァ……ハァ……
「ああ。手前の森で休憩をとるか」
「ハァ……ハァ……はい! 喜んで! わたしの体のために!」
古代人ふたりは、ごく自然に旅程を調整している。
だが――
(もう、五時間は歩いてるんですけど??)
アトラは思わず懐中時計を取り出し、心の中で叫んだ。
道中、彼らはしばしば立ち止まっては風景を観察し、知見を語り合う。
イデアの改良や世界の在り方について難解な議論を交わすこともある。
アトラにとって、それは小休憩に見えたが、実際はただの寄り道らしい。
本格的な休憩が訪れたのは、アトラの体力が限界に近づいた頃だった。
ようやく腰を下ろした瞬間、改めて痛感する。
肉体の強靭さも、旅の概念も、時間の流れすら――命の短い分かたれた人間とはまるで違うのだ。
とはいえ、移動が苦痛というわけではない。
彼らののんびりした気質のおかげで小休憩は適度に挟まれており、それは決して「雑に扱われている」せいではなかった。
彼らは万象に秩序を見ており、その「古代の常識」に馴染むには少し時間が必要なだけだ。
ふと気づく。
エメトセルクの目が時折こちらを向き、
カロンの耳は常にアトラの声を拾うように傾けられている。
自分がこの旅の「荷物」ではなく、「仲間」として扱われている瞬間が確かにある。
歩幅は違うけれど、歩いている場所は――意外と近いのかもしれない。
アトラは小さく息を吐いた。
(もしかしなくても、めっちゃ気を使ってくれてた? ……幻覚なんて使わなくても、もしかしたらもう、理想の世界にいるのかもしれない……)
森の澄んだ空気に包まれながら休憩をとる。
アトラは携帯食を口にしつつ、カロンに問いかけた。
「ところで、カロンさんとアゼム様は協力関係だと聞いていますが、
エメトセルク様とヒュトロダエウスさんは、どういう関係なんですか?」
即座に返ってきたのは、ぶっきらぼうな一言。
「特にないな」
エメトセルクは、この話題に触れたくなさそうで、その言葉は質問を一蹴するかのようだった。慌ててカロンが割り込む。
「いや、ありますよ!」
「こいつが図々しいだけだ」
不機嫌そうなエメトセルクに対し、カロンはお構いなしに軽口を叩く。
「でも、嫌いじゃないんでしょう?」
「その口、今すぐふさいでやろうか」
エメトセルクが片手を上げ、スナップしそうな構えを見せると、カロンは軽やかに両手を挙げて応戦。
二人は座ったまま構えを取り合い、一触即発かと思いきや、本気ではなさそうだった。
軽口を交わしつつ間合いを測る。
アトラは静かに二人を見つめ、確信する。
――お互いの勝手がよくわかっているんだな。
腐れ縁、悪友。
そんな言葉が頭をよぎる。
楽しげに語り出すカロンに対し、エメトセルクは「またか」という顔をする。
「んふ。アナイダアカデミアに用があった時、研究室に――こっそり忍び込んだんだ」
「……忍び込んだ?」
アトラは思わず聞き返す。聞き捨てならない単語だった。
「そうそう。ヒュトロダエウスや友人たちと一緒にね。
そこで、面白そうな装置を見つけて、ちょっと試してみようと」
カロンは悪びれもせず頷く。
「……ラハブレアのじーさんや俺が、お前たちを止めようと駆けつけた時には……」
エメトセルクがため息混じりに続ける。
「慌てた連中が間違って装置を起動させてしまってな」
カロンが指を鳴らし、
「ドーン! その場にいた全員と、研究室まるごと、きれいな紫色に!」
「全員……と、研究室……?」
アトラの脳裏に、全身紫色のラハブレア、ヒュトロダエウス、エメトセルク、カロンたちの姿が鮮明に浮かぶ。
思わず顔を覆いながらも、吹き出しそうになる。
「ふふっ……だ、だめ……!」
でも笑いは止まらず、
「全員……紫色……っ!」
肩を震わせて笑い続けた。
エメトセルクはのんびりと芝生に寝転がる。
「ラハブレアは紫色が取れるまで講義を休講にした」
「……あの人、意外と繊細ですね」
「そういう問題じゃない」
「もちろん、アニドラスへの報告書とアカデミアへの反省文も提出した。責任者には、それはもう――こってり怒られたよ」
カロンは誇らしげに胸を張る。アトラは思わず「なんで誇るんです?」と言いかけたが、飲み込んだ。
「その時ばかりはね、アゼム様も“掃除側”として協力してくれたんだよ」
「……掃除、側?」
エメトセルクの目元がぴくりと動く。
「まさかとは思うが、紫色になった研究室を……?」
カロンはにこにこしながら、紫の球体をひとつ指で弾く。
「ええ。そして、そのまま携帯型に改良する際にも、手伝ってもらったの」
「……あいつ、何をやっているんだ」
エメトセルクがぼそりと漏らす。あまりにも自然な反応に、アトラは吹き出しそうになった。
さすがは星3お使いマスター、アゼム。
悪友たちの後始末から次の悪ふざけまで、抜かりはない。
「何にでも手を貸すのは、あいつの悪癖だ」
「でもエメトセルク様も、しっかり手を貸してくれてたじゃないですか」
「……私がいなければ、被害は倍になっていた」
むすっとしながら、エメトセルクはフードを深くかぶり直した。
「というか……叱られる関係だったんですね?」
「え、それって……そういうことになるのかな?」
「なぜ不本意そうに言う。それ以外にどう解釈しろと?
そもそも、ヒュトロダエウスは装置を見学していただけで、暴走の発端はお前だろう」
「えー? なんかおかしいなあ」
ヒュトロダエウスは無実。カロンは完全な単独犯。という構図が浮かぶ。
不服そうに、カロンがつぶやく。
「……なんか私の話、かっこよくなくない?」
「なぜ自分の話が立派になると思えた?」
休憩を終えた三人は、歩き続けて開けた場所に出た。
野原の丘陵地帯を抜け、森も越えた先。
今度は、沼地が小高い丘の木々の合間からのぞいている。
草の匂いは、次第に湿った空気へと変わりつつあった。足元の土も、少しずつ柔らかくなっている。
「ぬかるみに注意しろ。ここから先は、地形が安定しない」
エメトセルクが言うのとほぼ同時に――
ズブッ。
「わわっ……!」
アトラの足が、地面に沈みかけた。
とっさにバランスを崩し、身体を支えようとしてすぐに踏みとどまった。
瞑想の要領で深呼吸し、手を引っ込め、自分の足で地面を探る。
湿地の感覚をしっかり受け止めて、ぐっと体勢を立て直す。
カロンが慌てて手を伸ばしかけたが、アトラが無言でうなずくと、その手を引っ込めた。
森で聞いた説明が、ここで生きた。
丘を下りはじめたころ。
霧が最初は薄く漂うだけだったが、足元が水気を増すにつれ、視界はどんどん白く染まっていく。
「……これは、かなり濃いですね」
アトラが周囲を見回す。
光も音も吸われていくような、不思議な圧迫感。
霧の奥で、輪郭の曖昧な“存在”たちが揺らめくようにうごめいている。
「エーテルを含んだ霧だ。視覚も聴覚も、誤魔化されやすくなる。加えて――」
エメトセルクが言いかけた、その時。
(……これ、まずい。幻が……)
内側から夢幻の力がにじみ出す。
霧のエーテルと共鳴し、視界の“揺らぎ”を増幅させようとしていた。
アトラはすぐに胸元に手を当て、深く息を吸う。
(落ち着いて。……制御できる)
見えている影を、幻だと認識し、受け入れる。
否定せず、怯えず、自分の心で「形」を与える。
その瞬間。
――ぱああっ。
霧の奥から、光があふれた。
夢幻の粒子がやさしく広がり、霧をゆるやかに、だが確かに押しのけていく。
けれど――霧の核は、まだ残っている。
「すみません、幻で道が開けたように見せるだけで、精一杯です」
「……なるほどな。まだ足りないというわけか」
エメトセルクが一歩、アトラの隣へと踏み出す。
彼の手が、宙にゆっくりと翳される。
「お前の“幻”は形を与えるが、それだけでは実在には届かない。
……ならば、」
アトラが振り返る。
エメトセルクの金の目が、まっすぐ自分を見ていた。
「その“幻想”、いただいていくぞ」
アトラは一瞬だけ戸惑ったが、やがて静かにうなずく。
――ひとつ、深く呼吸する。
アトラの手から世界へ放たれた夢幻の力。
そこに宿った“形のない像”を、エメトセルクがエーテルで捕らえた。
「……見えたぞ」
エメトセルクが呟いた瞬間、その指が弾ける音がする。
霧が音もなくほどけていく。
視界が一気に開け、遠くまで見通せる。空も、道も、沼地の形さえも。
「やっぱり、すごいな。君の力。
しかも、エメトセルク様がそれをエーテルで補強しちゃうなんて」
カロンが柔らかく微笑む。
「私も、これが精一杯だ」
エメトセルクは、ニヤリと笑った。
アトラは少し驚いたような顔をして、けれど、うれしそうに笑った。