【FF14】メイドさんの夢旅行
名前変換はこちら。
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
エメトセルクとアトラは外へ通じるエレベーター、アコラの塔へ向かって歩いていった。
塔の麓に近づくと、朗らかな声が追いかけてきた。
「エメトセルク様~!」
振り返ると、背にバックパックを担いだカロンが駆け寄ってくる。
その姿を見たエメトセルクは、一瞬で察した。しかも悪い予感の方を。
「……まさか。来るつもりか、カロン」
「はいっ!」
即答だった。
エメトセルクは静かに項垂れる。
肩の荷がひとつ、確かに増えた。そんな気がした。
しかし、アトラの顔には安堵の色が浮かんでいた。
思いがけない同行者に、心からほっとしたのだ。
カロンは恩人であり、何よりも信頼できる存在。
迷いなく、彼女の同行を歓迎した。
「わぁ~! 本当に? よろしくお願いします!」
思わず声が弾む。少しの不安も、誰かと一緒ならずいぶんと軽くなるものだ。
「……なぜ、一緒に来ることになった?」
エメトセルクはため息混じりに、もはや問いただすというより諦めたような口調だった。
「わたし、こういう旅慣れてますし。 アゼム様に届け物があって、創造物管理局へ貸し出し手続きに行ったんです。そしたら、ヒュトロダエウスが「アトラアティウスちゃんとエメトセルク様がアゼム様を探しに行く」と聞いて! 私は指定場所に置いてくるだけでよかったんですけど、せっかくだから同行させてもらおうと思ったんです」
カロンはさらりと答え、背負ったバックパックをぽんと叩いてみせる。
エメトセルクは眉間のシワがくっきりしてくる。
「イデアだけじゃなくて、現物もあるんですよー。重いんです、これがまた」
彼女はアゼムの研究や実験に協力しており、イデアだけでなく資材も届けている。
本人にとっては、仕事と趣味が同時に叶う絶好の旅だ。
エメトセルクは眉間を揉みながら言った。
「お前、テレポできるだろう」
するとカロンは屈託なく笑って、
「え~? こんな面白そうな旅、同行しないなんてもったいないですよ!」
悪びれる様子など、微塵もない。
しばらく無言で睨んだあと、エメトセルクはぼそりと、
「……お前な」
呆れ半分、諦め半分の声だった。
その様子に、アトラが思わず吹き出す。
「エメトセルク様、そんなに嫌ですか?」
「厭だ。……だが、どうせ止めても無駄だろう」
「はいっ!」
カロンは自信満々に応じる。
エメトセルクは、またひとつため息を増やすしかなかった。
「まったく……これは団体旅行か?」
塔の外に出て、道の先へ視線を向けたカロンが、ふと首をかしげた。
「ところで、どこまで行くんですか? 道中でアゼム様に会えるんです?」
その問いに、エメトセルクは少し眉をひそめたが、面倒そうに答えた。
「『星見の頂』だ」
「へえー! あの、空に近いって言われてる場所ですよね。 道のり、けっこう険しいんじゃ……?」
「知っているなら話が早い。そこが目的地だ。アゼムがいる可能性が高い」
「わー、楽しみ! 初めて行くんですよね、私。
テレポじゃいけないところってわくわくする~!」
カロンは全く臆することなく、興味津々といった様子で笑った。
エメトセルクはため息をひとつ落とす。
「……遊びじゃないぞ」
「わかってますって。でも、旅は旅ですから!」
そのやりとりを聞いていたアトラは、苦笑しながらカロンの隣に並んだ。
「でも、なんだか遠足みたいでちょっとワクワクします」
「……やれやれ」
エメトセルクの表情は、疲れているようで、どこか諦めたようでもあった。
目的地である『星見の頂』は、美しい自然と豊かな生態系に恵まれた地。
アトラもまた、この旅を通じて自身の目的を果たすのだと、あらためて心に誓う。
――とはいえ、ここまで世話を焼かれてばかりだった自分を思い出すと、胸の内は複雑だ。
(旅を提案したのは私なのに……ほとんどエメトセルク様に頼りきりだなあ)
内心でぼやきつつも、アトラは少し遠い目をして自分を省みる。
カロンはそんな気配にも気づかず、背中の荷を直しながら淡々と話を続けていた。
やがて三人は塔のエレベーターに乗り込み、静かに下降を始める。
扉が開いた先は、広大な世界の入口――。
カロンはアゼムに会えることを楽しみにし、アトラは早くも旅の反省に入っていた。
エメトセルクは、二人の同行者に若干の不安を抱きつつも、黙って前を向いている。
それぞれの思いを胸に、『星見の頂』への旅が始まろうとしていた。
塔の麓に近づくと、朗らかな声が追いかけてきた。
「エメトセルク様~!」
振り返ると、背にバックパックを担いだカロンが駆け寄ってくる。
その姿を見たエメトセルクは、一瞬で察した。しかも悪い予感の方を。
「……まさか。来るつもりか、カロン」
「はいっ!」
即答だった。
エメトセルクは静かに項垂れる。
肩の荷がひとつ、確かに増えた。そんな気がした。
しかし、アトラの顔には安堵の色が浮かんでいた。
思いがけない同行者に、心からほっとしたのだ。
カロンは恩人であり、何よりも信頼できる存在。
迷いなく、彼女の同行を歓迎した。
「わぁ~! 本当に? よろしくお願いします!」
思わず声が弾む。少しの不安も、誰かと一緒ならずいぶんと軽くなるものだ。
「……なぜ、一緒に来ることになった?」
エメトセルクはため息混じりに、もはや問いただすというより諦めたような口調だった。
「わたし、こういう旅慣れてますし。 アゼム様に届け物があって、創造物管理局へ貸し出し手続きに行ったんです。そしたら、ヒュトロダエウスが「アトラアティウスちゃんとエメトセルク様がアゼム様を探しに行く」と聞いて! 私は指定場所に置いてくるだけでよかったんですけど、せっかくだから同行させてもらおうと思ったんです」
カロンはさらりと答え、背負ったバックパックをぽんと叩いてみせる。
エメトセルクは眉間のシワがくっきりしてくる。
「イデアだけじゃなくて、現物もあるんですよー。重いんです、これがまた」
彼女はアゼムの研究や実験に協力しており、イデアだけでなく資材も届けている。
本人にとっては、仕事と趣味が同時に叶う絶好の旅だ。
エメトセルクは眉間を揉みながら言った。
「お前、テレポできるだろう」
するとカロンは屈託なく笑って、
「え~? こんな面白そうな旅、同行しないなんてもったいないですよ!」
悪びれる様子など、微塵もない。
しばらく無言で睨んだあと、エメトセルクはぼそりと、
「……お前な」
呆れ半分、諦め半分の声だった。
その様子に、アトラが思わず吹き出す。
「エメトセルク様、そんなに嫌ですか?」
「厭だ。……だが、どうせ止めても無駄だろう」
「はいっ!」
カロンは自信満々に応じる。
エメトセルクは、またひとつため息を増やすしかなかった。
「まったく……これは団体旅行か?」
塔の外に出て、道の先へ視線を向けたカロンが、ふと首をかしげた。
「ところで、どこまで行くんですか? 道中でアゼム様に会えるんです?」
その問いに、エメトセルクは少し眉をひそめたが、面倒そうに答えた。
「『星見の頂』だ」
「へえー! あの、空に近いって言われてる場所ですよね。 道のり、けっこう険しいんじゃ……?」
「知っているなら話が早い。そこが目的地だ。アゼムがいる可能性が高い」
「わー、楽しみ! 初めて行くんですよね、私。
テレポじゃいけないところってわくわくする~!」
カロンは全く臆することなく、興味津々といった様子で笑った。
エメトセルクはため息をひとつ落とす。
「……遊びじゃないぞ」
「わかってますって。でも、旅は旅ですから!」
そのやりとりを聞いていたアトラは、苦笑しながらカロンの隣に並んだ。
「でも、なんだか遠足みたいでちょっとワクワクします」
「……やれやれ」
エメトセルクの表情は、疲れているようで、どこか諦めたようでもあった。
目的地である『星見の頂』は、美しい自然と豊かな生態系に恵まれた地。
アトラもまた、この旅を通じて自身の目的を果たすのだと、あらためて心に誓う。
――とはいえ、ここまで世話を焼かれてばかりだった自分を思い出すと、胸の内は複雑だ。
(旅を提案したのは私なのに……ほとんどエメトセルク様に頼りきりだなあ)
内心でぼやきつつも、アトラは少し遠い目をして自分を省みる。
カロンはそんな気配にも気づかず、背中の荷を直しながら淡々と話を続けていた。
やがて三人は塔のエレベーターに乗り込み、静かに下降を始める。
扉が開いた先は、広大な世界の入口――。
カロンはアゼムに会えることを楽しみにし、アトラは早くも旅の反省に入っていた。
エメトセルクは、二人の同行者に若干の不安を抱きつつも、黙って前を向いている。
それぞれの思いを胸に、『星見の頂』への旅が始まろうとしていた。