【FF14】メイドさんの夢旅行
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「そうだ、アトラアティウス。
ぜひ、キミの“夢幻”をイデアに記録させてくれないかな」
ヒュトロダエウスは、掌に青く輝く記録装置を浮かべて見せた。
それは光を帯びた水晶のようで、かすかに脈動している。
「……イデア、ですか?」
アトラは戸惑いながらも、そっとそれを受け取った。
掌に触れた瞬間、微かな振動が伝わってくる。
「もちろん、大丈夫ですけど……記録って、どうやって?」
「旅のあいだ、君が“見た夢”や“創り出した幻”――ぜんぶこの子が勝手に記録してくれるよ」
(クリスタルのマメットミニオンってこと?)
ヒュトロダエウスはアトラの手にあるイデアを指先で軽く叩くと、すぐに装置は起動を始めた。
小さく、澄んだ音が辺りに広がる。
「よしよし、感応もよさそうだ。
夢見の力は純粋な魔法とは違うから、記録がうまくいくか不安だったんだけど……これなら問題ないよ」
アトラが不思議そうにイデアを見つめていると、ヒュトロダエウスは続けた。
「正直、ずっと気になっていたんだ。あの日、君の“幻”の話を聞いてからね。花火、だったっけ?
すごかったらしいじゃないか。エメトセルクも、そう言っていたよ」
アトラは驚いて隣を見る。
エメトセルクはふんと鼻を鳴らし、そっぽを向いたが、ヒュトロダエウスのにっこり笑う視線に根負けして、しぶしぶ口を開く。
「……アトラアティウスの力、確かめておいた方がいいと助言されたからな。だが、記録に残すとは――」
「おやおや。 キミも『美しいものなら記録する価値がある』、とかなんとか言っていたじゃないか」
「――だが、“記録する”とは言っていない。それはお前が勝手に――」
抗議を始めたエメトセルクの言葉を、ヒュトロダエウスは笑って遮る。
アトラはふたりのやり取りを見ながら、ふと脳裏に浮かんだ記憶に目を細める。
ハルーメナ・ポダラキアでの、あのときの言葉。
『のんきに構えてる場合じゃない。人を驚かせるには十分すぎる。何かあったらどうする?』
『そんなに不安なら、キミが見極めたらいい。危険性がないかどうかね。名案だろう?』
ヒュトロダエウスが、まるで当然のように言ってのけたあの時のやり取りだ。
「それにしても……“夢幻の力”だなんて、ほんとに興味深いよ。
これは記録しなきゃ。もったいない!」
ヒュトロダエウスは、これから始まる旅を想像するだけで胸が躍るように、嬉しそうに笑った。
「私の……生態観察ですね!」
アトラは目を輝かせ、エメトセルクの隣でクリスタル状の記録装置を両手で掲げた。
なるほど! と本人は得心した様子だが――外から見れば、まるでお気に入りのおもちゃを見せびらかす小型犬である。
一拍置いて、エメトセルクはため息をついた。
「……間違ってはいない。だが、それで納得していいのか」
エメトセルクのツッコミに、ヒュトロダエウスが愉快そうに吹き出す。
アトラは胸を張り、
「夢幻の力、記録いたします!」
と勢いよく敬礼した。やや締まらないが、気にしてはいけない。
「こんなに面白そうな旅だなんてね。本当はワタシも行きたかったんだけど……
あいにく立て込んでてさ。戻ったら、旅の話をたっぷり聞かせてよ」
ヒュトロダエウスはどこか名残惜しげに笑った。
その微笑みに見送られ、アトラとエメトセルクは、アーモロートの玄関口へと歩を進める。
アコラの塔のエレベーターを降りれば、あとは外の世界だ。
これからアトラは、美しいアーモロートを離れ、外の世界へ旅立つ。
まだ見ぬ景色、まだ知らぬ価値観。
どんな刺激が待っているのか。
胸が高鳴るのを止められなかった。
エメトセルクは、まるで散歩でもするような足取りで歩いている。
何度も旅をしているのだろう、飾り気のない背中にそれがにじむ。
一方でアトラは、緊張と高揚が入り混じっていた。
未知なる世界への期待と、ほんのひとかけらの不安。
けれど――。
(大丈夫。この人がいるなら)
その思いが、すべてを後押ししてくれる。
不安よりも、楽しみの方がずっと大きかった。
ぜひ、キミの“夢幻”をイデアに記録させてくれないかな」
ヒュトロダエウスは、掌に青く輝く記録装置を浮かべて見せた。
それは光を帯びた水晶のようで、かすかに脈動している。
「……イデア、ですか?」
アトラは戸惑いながらも、そっとそれを受け取った。
掌に触れた瞬間、微かな振動が伝わってくる。
「もちろん、大丈夫ですけど……記録って、どうやって?」
「旅のあいだ、君が“見た夢”や“創り出した幻”――ぜんぶこの子が勝手に記録してくれるよ」
(クリスタルのマメットミニオンってこと?)
ヒュトロダエウスはアトラの手にあるイデアを指先で軽く叩くと、すぐに装置は起動を始めた。
小さく、澄んだ音が辺りに広がる。
「よしよし、感応もよさそうだ。
夢見の力は純粋な魔法とは違うから、記録がうまくいくか不安だったんだけど……これなら問題ないよ」
アトラが不思議そうにイデアを見つめていると、ヒュトロダエウスは続けた。
「正直、ずっと気になっていたんだ。あの日、君の“幻”の話を聞いてからね。花火、だったっけ?
すごかったらしいじゃないか。エメトセルクも、そう言っていたよ」
アトラは驚いて隣を見る。
エメトセルクはふんと鼻を鳴らし、そっぽを向いたが、ヒュトロダエウスのにっこり笑う視線に根負けして、しぶしぶ口を開く。
「……アトラアティウスの力、確かめておいた方がいいと助言されたからな。だが、記録に残すとは――」
「おやおや。 キミも『美しいものなら記録する価値がある』、とかなんとか言っていたじゃないか」
「――だが、“記録する”とは言っていない。それはお前が勝手に――」
抗議を始めたエメトセルクの言葉を、ヒュトロダエウスは笑って遮る。
アトラはふたりのやり取りを見ながら、ふと脳裏に浮かんだ記憶に目を細める。
ハルーメナ・ポダラキアでの、あのときの言葉。
『のんきに構えてる場合じゃない。人を驚かせるには十分すぎる。何かあったらどうする?』
『そんなに不安なら、キミが見極めたらいい。危険性がないかどうかね。名案だろう?』
ヒュトロダエウスが、まるで当然のように言ってのけたあの時のやり取りだ。
「それにしても……“夢幻の力”だなんて、ほんとに興味深いよ。
これは記録しなきゃ。もったいない!」
ヒュトロダエウスは、これから始まる旅を想像するだけで胸が躍るように、嬉しそうに笑った。
「私の……生態観察ですね!」
アトラは目を輝かせ、エメトセルクの隣でクリスタル状の記録装置を両手で掲げた。
なるほど! と本人は得心した様子だが――外から見れば、まるでお気に入りのおもちゃを見せびらかす小型犬である。
一拍置いて、エメトセルクはため息をついた。
「……間違ってはいない。だが、それで納得していいのか」
エメトセルクのツッコミに、ヒュトロダエウスが愉快そうに吹き出す。
アトラは胸を張り、
「夢幻の力、記録いたします!」
と勢いよく敬礼した。やや締まらないが、気にしてはいけない。
「こんなに面白そうな旅だなんてね。本当はワタシも行きたかったんだけど……
あいにく立て込んでてさ。戻ったら、旅の話をたっぷり聞かせてよ」
ヒュトロダエウスはどこか名残惜しげに笑った。
その微笑みに見送られ、アトラとエメトセルクは、アーモロートの玄関口へと歩を進める。
アコラの塔のエレベーターを降りれば、あとは外の世界だ。
これからアトラは、美しいアーモロートを離れ、外の世界へ旅立つ。
まだ見ぬ景色、まだ知らぬ価値観。
どんな刺激が待っているのか。
胸が高鳴るのを止められなかった。
エメトセルクは、まるで散歩でもするような足取りで歩いている。
何度も旅をしているのだろう、飾り気のない背中にそれがにじむ。
一方でアトラは、緊張と高揚が入り混じっていた。
未知なる世界への期待と、ほんのひとかけらの不安。
けれど――。
(大丈夫。この人がいるなら)
その思いが、すべてを後押ししてくれる。
不安よりも、楽しみの方がずっと大きかった。