【FF14】メイドさんの夢旅行
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仕事終わりの夜、アトラは仕事を終え、繁華街へと足を速める。まっすぐ牢屋には帰らない。
目的地は、皇都の片隅にある目立たない小さな酒場――ディアナが指定した場所だ。
夜の帳が降りた店内には、静かな音楽と、酒精の香りが満ちていた。
席の奥に、ディアナが一人、ワイングラスを傾けている。
「来てくれてありがとう」
ディアナは、ふわりと柔らかく微笑んだ。
「仕事が終わった後じゃないと、こっそり話せないからね」
アトラも隣に腰を下ろし、注文をせずに鞄を抱えたままテーブルに目を落とす。
「それで……あの件、どうなったの?」
「皇帝の件なら、うまく近づけてると思います。紅茶係にされちゃったけど」
「……それ、なんかもう“お気に入り”じゃない」
「今はそれを、利用させてもらってます」
アトラは一度目を伏せて、それから息を吐いた。
彼女は鞄の中から、ひとつの小さなクリスタルを取り出して、テーブルに置く。
青白く揺らめく淡い光。
どこか底から響くような、静かな脈動。
「……これ、何?」
「過去の皇帝から、もらったものです。古代の世界で、あなたに会いました」
ディアナの目が、かすかに見開かれる。
グラスを持つ手が、ほんのわずかに揺れた。
「私が……? 古代で?」
「ええ。記憶はないと思います。でも、確かに“あなた”でした。今と同じ目をしてました」
ディアナは、そっとクリスタルに手を伸ばし、指先で触れる。
瞬間、まるで深い井戸の底から誰かが呼んでいるような感覚が胸をかすめた。
「……不思議。初めて見るはずなのに、懐かしい気がする」
そして静かに言葉をこぼす。
「私ね。とある方に頼まれたの。“星の意志を支えてほしい”って」
「星の意志……ハイデリン……ですか?」
「そう。だから、古代のことは何となく知ってたの。あなたに言うべきか迷ってた。敵になるかもしれないから」
アトラは少し驚いたように瞬きをしたあと、ふっと小さく笑った。
実際に「光の勢力」に出会うと、なぜか言葉では言い表せない感動があった。
「私、誰の味方かなんて、はっきり決められなくて。皇帝にも事情があって、でもディアナさんの力になりたくて。ただ……信じられるものを探してるだけで」
「……探せた?」
「今のところ、ディアナさんはそのひとりです」
ディアナは目を細め、微笑んだ。
「それなら、嬉しい。でもね、アトラ。どちらにせよ、きっと――選ばなくちゃいけない時が来る」
「はい、わかってます。……でもその時は、自分の目で、ちゃんと決めます」
店内は程よく照明が落とされ、心地よいざわめきが満ちている。
「ねえディアナさん。あなたは――未来の私を、信じてくれますか?」
ディアナは少しだけ考えてから、頷いた。
「うん。だって、過去の私は、今のあなたを信じてるみたいだから」
「では……聞いておきたいことが。ディアナさんは、光の使徒ということですか?」
ディアナは驚いて、拍子抜けした顔になる。
ワインを口に含んでから、ふっと息を抜くように笑った。
「私は光の使徒じゃない。光の戦士じゃあない。あくまで、光の使途になっている人たちのサポートをしているだけ」
その言葉に、アトラはふと考える。
――彼女の信念は、前世から変わらない。
ディアナのその姿が、どこかカロン――「ハイデリンには加わらず、ただ見守り続けることを選んだ者」と重なる。
アトラは目を細め、静かに微笑んだ。
「……私は、あなたとの約束を守ることができて、うれしいです」
ディアナが、怪訝そうに眉をひそめる。
「……え? 約束?」
「あなたの力になると、前に約束しました」
アトラは魂の色がわかるわけではない。しかし、確信があった。きっと、あの人であると。
覚えにないディアナは、首をかしげた。
「力になるとは言ってくれたけど……」
「はい。もちろん。過去でお話ししました」
「……もしかして、古代で?」
「はい」
目的地は、皇都の片隅にある目立たない小さな酒場――ディアナが指定した場所だ。
夜の帳が降りた店内には、静かな音楽と、酒精の香りが満ちていた。
席の奥に、ディアナが一人、ワイングラスを傾けている。
「来てくれてありがとう」
ディアナは、ふわりと柔らかく微笑んだ。
「仕事が終わった後じゃないと、こっそり話せないからね」
アトラも隣に腰を下ろし、注文をせずに鞄を抱えたままテーブルに目を落とす。
「それで……あの件、どうなったの?」
「皇帝の件なら、うまく近づけてると思います。紅茶係にされちゃったけど」
「……それ、なんかもう“お気に入り”じゃない」
「今はそれを、利用させてもらってます」
アトラは一度目を伏せて、それから息を吐いた。
彼女は鞄の中から、ひとつの小さなクリスタルを取り出して、テーブルに置く。
青白く揺らめく淡い光。
どこか底から響くような、静かな脈動。
「……これ、何?」
「過去の皇帝から、もらったものです。古代の世界で、あなたに会いました」
ディアナの目が、かすかに見開かれる。
グラスを持つ手が、ほんのわずかに揺れた。
「私が……? 古代で?」
「ええ。記憶はないと思います。でも、確かに“あなた”でした。今と同じ目をしてました」
ディアナは、そっとクリスタルに手を伸ばし、指先で触れる。
瞬間、まるで深い井戸の底から誰かが呼んでいるような感覚が胸をかすめた。
「……不思議。初めて見るはずなのに、懐かしい気がする」
そして静かに言葉をこぼす。
「私ね。とある方に頼まれたの。“星の意志を支えてほしい”って」
「星の意志……ハイデリン……ですか?」
「そう。だから、古代のことは何となく知ってたの。あなたに言うべきか迷ってた。敵になるかもしれないから」
アトラは少し驚いたように瞬きをしたあと、ふっと小さく笑った。
実際に「光の勢力」に出会うと、なぜか言葉では言い表せない感動があった。
「私、誰の味方かなんて、はっきり決められなくて。皇帝にも事情があって、でもディアナさんの力になりたくて。ただ……信じられるものを探してるだけで」
「……探せた?」
「今のところ、ディアナさんはそのひとりです」
ディアナは目を細め、微笑んだ。
「それなら、嬉しい。でもね、アトラ。どちらにせよ、きっと――選ばなくちゃいけない時が来る」
「はい、わかってます。……でもその時は、自分の目で、ちゃんと決めます」
店内は程よく照明が落とされ、心地よいざわめきが満ちている。
「ねえディアナさん。あなたは――未来の私を、信じてくれますか?」
ディアナは少しだけ考えてから、頷いた。
「うん。だって、過去の私は、今のあなたを信じてるみたいだから」
「では……聞いておきたいことが。ディアナさんは、光の使徒ということですか?」
ディアナは驚いて、拍子抜けした顔になる。
ワインを口に含んでから、ふっと息を抜くように笑った。
「私は光の使徒じゃない。光の戦士じゃあない。あくまで、光の使途になっている人たちのサポートをしているだけ」
その言葉に、アトラはふと考える。
――彼女の信念は、前世から変わらない。
ディアナのその姿が、どこかカロン――「ハイデリンには加わらず、ただ見守り続けることを選んだ者」と重なる。
アトラは目を細め、静かに微笑んだ。
「……私は、あなたとの約束を守ることができて、うれしいです」
ディアナが、怪訝そうに眉をひそめる。
「……え? 約束?」
「あなたの力になると、前に約束しました」
アトラは魂の色がわかるわけではない。しかし、確信があった。きっと、あの人であると。
覚えにないディアナは、首をかしげた。
「力になるとは言ってくれたけど……」
「はい。もちろん。過去でお話ししました」
「……もしかして、古代で?」
「はい」