「あのさ…奢った俺が言うのもあれなんだけど…お前食い過ぎ。」
「普通だろうが。」
「財布の中身すっからかんよ。」
「ゴチ。」
「……お前さ、変わってるって言われない？」
「奇人って呼ばれたことあるな。」
「……(変わり者って呼ばれたことあるんだ。念の為に聞いてみたけど大当たりだった訳ね…)」
「あいつらからして見たら俺は変わり者。変人。異物だからな。」
「いやそこまで言ってないから！さらりと暗いこと言わないでくれる？！」

首を傾げるリュウジに大将青キジは聞かなきゃ良かったと頭を抱えていた。

「お前さ…昔なにあったのよ…」
「言わね。」
「マフラー付けてるのも訳あり？」
「……口見たらみんな逃げる。」
「口？」
「…なんでもねぇ。」
「…(そういやリュウジの口見た事ないな。無理して聞いたら…離れていくかもなやめておこ。)」
「やっべ。」
「……どうしたの。」
「ちょいと隠れさせてくれ。」
「いいけど。」
「ありがとうよ。」

そう言って大将青キジの後ろに隠れるその訳は…そうとある大物海賊が来たからだ。

「あらら、赤髪じゃないの。」
「……ん？リュウジ？！」

大将青キジの後ろに隠れてあるリュウジを引きずり出す。

「なんでバレるんだよ！」
「リュウジ久しぶりだな！」
「……おう。」
「海賊やらないか？！」
「こうなるから隠れてたのに！」
「あらら…勧誘されてたのね。」
「ウタも喜ぶから来いよ！」
「俺は自由に生きる！」
「海賊も自由だぞ！」
「追われの身になったら考える。」
「海賊は楽しいぞ！」
「しつこいぞシャンクス！」
「仲良し？」
「仲良しなわけないだろ。」
「一緒に戦った仲だろ！」
「昔の話だボケ！！」
「友好関係どうなってるの。」
「俺が聞きたい。」

四皇の赤髪シャンクスが勧誘する程の男どれ程の強さなのか近くにいた海兵は興味を示していた。

「おい。」
「げぇぇぇ！！カタクリ！！」
「げぇぇぇとはなんだ。」
「お前も勧誘しに来たんだろうが。」
「よくわかったな。」
「お前らが来る時は大体そうなんだよ！」
「おいリュウジは俺の船に乗るんだ。」
「いや俺たちの船だ。」

火花を散らしているのを見て大将青キジはどうすればこうなるのとリュウジと目を合わせていた。首を振るリュウジにため息出る大将青キジであった。