竜人族、かつてこの世に存在した戦闘民族、世界政府が危険視し滅ぼした種族。生き残りがいたと聞けばすぐさま殺しに行くだろう。そのくらい危険視している種族。

「……」

彼は旅人である。余りにもつまらなくて…さっきまで海賊と戦っていたがあっさり倒してしまった。もっと強いやつはいないのかと本能が叫ぶが…今はどうでもいい。それよりやるべきことがある。

「腹減った。」

腹が減ってはなんとやら。腹ごしらえをする為捕まえた海賊を海軍に引渡した時貰ったお金を使う為町へと歩いていく。

「この店でいいか。」

開いた時であった。タイミングが悪く…爆発が起こる。

「…あ？」
「海賊が暴れてるぞ！」
「困った奴らだ事。」

肩を鳴らし、一瞬で消える否普通の人では見えないスピードで移動しているのだ。

「金目のもの寄越せ！」
「食事する前に現れるなよ！」
「ガフッ！！」
「「「えぇぇぇぇぇぇ！！！一瞬でぇぇぇぇぇぇ？？！！」」」
「よっわ。おーい船長は？」
「今殴った人だよ！」
「あっそ。降参しないと…」
「「「降参します。」」」
「あっさりだな。まあいいか。おーい誰か縄ー。」
「縄ならあるぞ！」
「サンキュー。」

縄を受け取り海賊たちを縛り上げていく。コツコツと誰か歩いてきた。

「あらら、あっさり捕まえたのね。」
「あっ大将青キジ。」
「…覚えて貰えて光栄だね。」
「いや基本全員覚えてるんで。」
「いやー億超えをあっさり捕まえるなんて…ほんと何者よ。」
「言ったら賞金首にする癖に。」
「そんな事ないけどなぁ。(上はどうだか知らないけど。)」
「じゃあ言わね。」
「あらら。」
「大将青キジさんこんな所にいていいのかよ。」
「あんたを調査しろって言われてるの。」
「長生きすることはいい事だろうが。」
「俺が小さい頃から生き続けてる時点でおかしい。」
「えー。」
「えーじゃない。今いくつな訳。」
「知らん。」
「知らんじゃないでしょーが。」
「飯奢れよ。」
「奢るけどさぁ。」
「さっきから腹減ってんだよ。さっさと食うぞ〜。」
「……いくらあったっけ。」

ちなみにリュウジは大食いなので大将青キジの財布の中身をすっからかんにするまで食べ尽くしたのは言うまでもないだろう。

「大食いめ…」
「ごちそーさん。」