『……ここは…』
「おう起きたか。」
『ろ、じゃー？』
「馬鹿野郎が。ライバルである俺の顔忘れたとは言わせないぞ。」
『ロジャー忘れたことは1度もない。』
「そうか。」
『……ロジャー俺は死んだのか？』
「……」
『そうか…死んだのか…』
「……俺はなモナカ、お前にまだ生きて欲しい。見ろ。」

下の様子が見える。覗き込むと皆が泣いたりしていた。

「皆お前が死んだと知って…ショックを受けている。」
『なん…で…』
「決まってるだろ。お前が大切だからだ。」
『俺はただ…』
「最善だと思った？馬鹿野郎！！」

ロジャーに殴り飛ばされるモナカ、なにがなんだか分からずにいた。

「お前が生きなきゃ！意味がねぇ！！」
『………ああ、そうなのか。』

理解した俺には大切な人たちを泣かせてしまったことに。

『……馬鹿なことをした。』
「ようやく気がついたか。肝心な所は鈍感なんだからよぉ…」
『だが俺は死んだそれは変えようのない事実。』
「いやお前はまだ生きてる。」
『……は？俺には寿命が…』
「奇跡が起きた以上！」
『それだけかよ！』
「だからよモナカ。お前はまだここに来るな。」
『……ロジャー。』
「エースたちに元気でなと伝えてくれ！」
『ああ、しっかり伝えておく。』
「じゃあな！俺のライバル！」
『またな。』

拳と拳を合わせる二人その瞬間モナカは目を覚ます。ローがいた。

「……親父。」
『……おはよ。』
「お前ら！！親父が！！生き返った！！」
「「「「父さん！！」」」」
「お父さん！！」
『お前ら…』
「バカ！お父さんのバカ！もう死なないで！」
「父さんどれだけ心配したか分かってる？」
「父さん！俺怒ってるんだからな！」
「父さん…生き返って…よかった…」
「うぅ…」

泣いていた子供たちが…大切な人達が…モナカは後悔していたそしてやっと気がついたのだ。自分がなにをしたのか。義足をつけている彼はベッドから下りて。

『すまない。』

それしか言えなかった。自分が軽々しく命を使ってしまったことに気がついたのだ。

「あほんだら。ようやく気がついたか。」
『……ニューゲート。』
「お前の真実を国民に伝えた。皆後悔していた。これからは自分たちも支えると…」
『……ニューゲート…すまない。』
「グラララッ気にするな！そら外に出てやれ皆お前の顔を見たいと言ってる。」
『ああ。』

国民の皆に顔を見せるするとどうだろう皆涙を流し歓喜の声を上げた。

「王様！」
「王様ごめんな！」
「王様！！俺たち頑張るからさ！！1人で抱え込まないでくれ！！」
『お前たち…』
「だってよ。」
『ロシナンテ…』
「馬鹿野郎…簡単に死ぬんじゃねぇよ。」
『俺は大切な人達を泣かせてばかりだ。』
「ならやるべきことは1つだろ？」
『……ああ。』

国民たちに見えるようにモナカは手を振る。喜びの声が聞こえる。

『……俺は生きる。生き続けてやる。』
「「「「「王様！！」」」」」
「へへ。」
「そうだその調子だグラララッ！」
『……おいルフィは。』
「麦わら屋か。なら大丈夫だ。」
『……ジンベエか。』
「その通りだよくわかったな。」
『ジンベエは良い奴だからな。』
「理由になってない。」
「麦わら屋に伝えなくていいのか。」
『……2年後。』
「……何故2年後だ？」
『その時まで身を潜める。ルフィが強くなる為に必要なことなんだ。』
「……そうか。」
『国民たちもそうを伝えてくれ。』
「了解！」
「……そうかあのあほんだらはモナカのライバルか。」
『ああ。ルフィには悪いがな。』
「……エースにもか。」
『ああ。』
「……そうか。エースもショックを受けていたなのにか？」
『…話したらルフィにバレる可能性があるからな。』
「なるほど…」
『俺はルフィが強くなって新世界に来ると信じてる。あいつは海賊王になる男だからな。』

何処までも真っ直ぐな瞳を見てニューゲートは思う、海賊王になれると信じてる目だと。

「あのあほんだらならなれるかもな。」
『かもじゃないなれるルフィならな。』

だから駆け上がってこい。強くなって来い。俺のライバルモンキー・D・ルフィ。そう思っていると…後ろから抱きしめられる。娘のウタだ。

「お父さん。」
『どうしたウタ。』
「2年後楽しみだね。」
『……ああ。』
「なんで2年後なの？」
『ベポ、ルフィたちが修行するからだ。』
「麦わら屋たちが？」
『ああ…』
「……強くなる…か。」
『どうするロー。』
「俺も強くなるに決まってるだろ。」
『それでいい。駆け上がって来い待ってる。』
「ああ。」

誓う必ず強くなるとそれが親孝行なのだとローは信じていた。必ずあの男を引きずり落とすと。

「待ってろカイドウ。」
『カイドウか…あいつは強いぞ？』
「分かってる。だからこそだ。」
『頑張れよ。』
「ああ。」

世界が大きく変わろうとしていた。だがたった一人モナカ死について疑問を感じるものがいた。

「……あの野郎がそう簡単に死ぬか。なにか裏がある。おい調べろ。」

五皇の1人カイドウである。そしてカイドウと取引しているとある男そうドフラミンゴにも耳が届いた。

「……なにを企んでやがるモナカ。」

そしてその頃世界政府五老星は勘づいていた。あの男モナカは生きていると。

「あの男…何のために身を潜めている。」
「…理解出来ん。」
「刺客を向かわせるか？」
「いや返り討ちにされるのが目に見えている。」
「何がどうなっている。」

シャンクスもまた勘づいていた。モナカは生きていると…何故勘づくものが多いのかは不明だが…

「……なるほどルフィの為か。モナカならそうするだろうな。」
「頭？」
「ああ…モナカなら大丈夫だ。」

そして2年後モナカは大きく動いたことにより全世界驚くことになった(一部除く)。モナカが生きていたことに。

『………ルフィ。パンクハザードで待ってる。』