ドリームアイランド、その国では夢が叶うと言われている。

「父さん〜。また海賊暴れてた〜。」
『またか。やれやれ帰ってきたかと思えば…調子に乗っているやつがいるな。』
「どうする親父。」
『罰を与えなければならない。ここは夢の国…俺の目が黒いうちは平和を乱す者は許さん。』

海でもないのに空中に浮くマンタが現れモナカたちを乗せ空を飛ぶ。

「王様だ！」
「王様バンザイ！」
「いや〜賑やかだね〜。」
『海賊は何処だ。』
「あそこ。国民が捕らえてくれたっぽい。」
『流石だ。鍛えた甲斐があった。』
「そこら辺にいる雑魚相手なら倒せるから大丈夫なんだけど…」
『……無理なものは無理だからな。』
「おーい！」
『なんだロシナンテお前ドジっ子なのに…』
「おいこら。」
『冗談だ。それよりこいつらか。』
「どうするよ。」
『全財産没収。二度とこの国を襲えないよう…』

パンッと両手を叩くと海賊たちは眠る。そこからシャボン玉が出てくる。

『悪夢しか見れなくさせてやる。』
「えっぐ。」
『俺の国を襲った罪は重い。』
「こいつらに同情する訳じゃあねぇが…相変わらずおっそろしい能力だな。」
『世界政府も放置出来ない力だからな。』

コピー能力だと思われていた本当の名は夢を操る能力。この能力は悪魔の実の能力ではなく素の能力。世界政府が危険視するほどの絶対的な力。

『これでいい。』
「……ひぃぃ！やめてくれぇぇぇぇ！」
『なんだ随分早いな。』
「ああ…夢が夢が！」
『いい夢は見られなくなる。』
「か、返してくれ！」
『俺のナワバリを襲った罪だ一生背負え。』
「いやだ…いやだ…一生だなんて。」
『生きてるだけマシだろ。』
「覚えてろよぉぉぉぉ！！」
『覚える気はない。』

海賊たちが逃げると湧き上がる歓声、手を振るモナカ。ロシナンテは相変わらずだなーっと思っていた。

『ロシナンテ引き続き頼むぞ。』
「了解！」
『頼もしいことだ。所でロー、ベポ、シャチ、ペンギンはどうした。』
「色んな島に行ってるよ。」
『…なるほど。あいつらは強い心配しなくても大丈夫だろう。』
「(みんな今じゃあ立派な幹部だからね〜。)」
『さて…そろそろ…下がれ。』
「……あーお客さん？」
『みたいだな。』
「モナカ兄。相変わらず甘いな。」
『……ブリュレ、カタクリ、ペロスペロー俺の国に何の用だ。』
「モナカ兄ちゃんの国を視察に来たの。」
『母さんか…はぁ…』
「相変わらず活気溢れてる流石兄さんペロリン。」
「モナカ兄もう一度言う、何故逃がした。」
『悪夢だけを見せるだけで十分だ。』
「兄さん見学していいかな？ペロリン。」
『しても構わんが暴れるなよ。』
「……他にも海賊はいるな。」
『観光地になってるらしいからな。』
「モナカ兄ちゃんのりんごのタルト食べたい。」
『…ふっ仕方ないな。』
「あっ狡！僕も食べたい！」
『お前は自分で焼けるだろ。』
「父さんが作ったタルトは特別！」
『そうなのか？』
「モナカ兄の作ったタルトは特別だ。」
『……分かった作ってやる。マンタに乗れ。』
「夢を操る能力…流石だね兄さんペロリン。」
『俺としては母さんの方が…まあいい。』

夢を操る能力とは夢を現実にしたり悪夢をずっと見させることや夢を食べることが出来る。マンタは夢から出した夢生物の1つだ。西洋の城が島の中央に建っていた。ちなみに建てたのはナワバリにしている国家たち。感謝を込めて城を建てたのだ。

「立派だね流石は兄さんペロリン。」
『いや…俺が建てたものではない。』
「父さんー！あれお客さん？」
『ウタ。俺の弟と妹だ。』
「こんにちは！」
「兄さんの子供？」
『ああ。』
「そりゃあ凄いペロリン。」
「お父さん、ライブに来る？」
『ああ、勿論。』
「今日は観客多いんだ！みんなも来てよ！」
『早く行った方がいい。』
「そうだった！じゃあね！」
『うちの娘が自慢の歌を披露するんだ見に行ってくれないか？』
「興味無いが…モナカ兄が言うのなら。」
「モナカ兄ちゃんのタルト食べながらでいいのなら！」
「……兄さんあの子。」
『大丈夫だ。』
「ならいいよペロリン。」

ウタのライブを皆楽しんでいた、ついでにモナカがパンッと両手叩くとウタに似合う演出が出てきた。

「ほぉ…兄さんやるねペロリン。」
『ウタに似合う演出を現実にしただけだ。』
「歌もいいけどタルト美味しい！」
「美味い。」
『…凄いなウタは…』
「(お父さん凄い！私も頑張らないと！)」

皆を元気にする為に歌うウタであった。ここにいる国民たちは皆居場所がなく集まったものたち。ここは楽園ドリームアイランド、暴れなければ海賊も海軍も大歓迎な島である。