〜過去〜

『お前1人か。』
「なんだお前。」
『お前怪我してるな。』
「お、おい勝手に！」
『手当てくらいさせろ。』
「……勝手にしろ。」
『名前は。』
「スモーカー。」
『俺はモナカ。よろしくなスモーカー。』

その日から…スモーカーと共に居た、短い時間であったがスモーカーにとって大切な時間となった。

「なぁ…」
『なんだ。』
「なんか…親子みたいって言われた。」
『……』
「俺…モナカのこと。」
『……スモーカー。』
「父さんって呼びたい。」
『……』

次の日いつもの場所にいてもモナカはいなかった。探し回ったモナカを何度も何度も。

「……おれ…すてられたのか。」

〜現在〜

「答えろ！鬼人！」
『……お前は海兵だ。俺は海賊…言わなくても分かるだろ。』
「……だから…なのか。」
『ああ、覚悟決めたか。』
「……ああ。」
『それでいい。』

スモーカーは煙になり突っ込んでくる。モナカは容赦なく殴り飛ばした。

「ガッ！」
『……今日はここまでだ。』
「待ちやがれ俺はまだ！」
『俺に執着するな。』
「執着してねぇ！俺は！」
『強くなれスモーカー。』

優しく微笑みかけるモナカであった。それを見てスモーカーは舌打ちして去って行った。

「父さん言い訳？」
『ああ。さて…』

バギー海賊団が現れた。あっバギーだと肩ポンする。

「なんだ…げぇぇぇぇ！！」
『久しぶりだな。バギー。奢る件忘れてないだろうなぁ。』
「モナカてめぇ！その件忘れろよ！」
『いいや忘れない。』
「こんちくしょう！！」
『久しぶりに勝負するか？』
「勘弁してくれ！」
『なんだ昔は威勢は良かったのに。』
「財宝ならやるから見逃して！」
『珍しいなお前が。』
「じゃっそういうことで！！」
『……足震えていたがなにか関係あるのか？』

首を傾げていると後ろが騒がしい。振り向くといたのは…ルフィだ。

『あの馬鹿！』

バギーに捕まり刃物を振り下ろされようとした時笑ったのだあのロジャーと同じく。

『……(ああ…お前はどこまで…)』

雷が落ちてルフィは無事脱出したのだ。ほっとするモナカはルフィと目が合う。

「モナカ！」
『ルフィ久しぶりだな。』
「おう！モナカも元気そうだな！」
『海軍が来るぞ。』
「やっべ！！モナカまたな！！」

ルフィが逃げると後ろからスモーカーが追いかけ海楼石で出来ている大きな十手で取り押さえられる。

『ルフィ。』
「…俺に任せてくれモナカ。」
『……ああ、分かったよ。』

ルフィを逃がしスモーカーは彼を睨みつけた。彼の名はドラゴン。革命家ドラゴンである。

「なんで…鬼人に続いて…なにかあるのか。」
『言った筈だ俺のライバルだと。』
「あいつが…？」
『ああ。ドラゴンのやつも消えたことだ俺も行く。』
「待ちやがれ！」
『今のお前じゃあ俺を捕まえられない。』

そういって消えた。スモーカーは驚いていた。何が起こったのかと。

「…なにが起こった。」
「スモーカーさん！鬼人がいると！」
「知ってる。俺達も向かうぞ。」
「嵐が邪魔をして！」
「ちっ！これも計算の内なのか鬼人！」
「スモーカーさん？どうしました？」
「……なんでもねぇ。」

鬼人を捕まえるのはこの俺だと意気込むスモーカーであった。一方その頃モナカは出港していた。

「お父さんなにかあったの？」
『何故そう思うウタ。』
「だってお父さん楽しそうにしているから。」
『…ああ、楽しみだ俺のライバルが俺を越えられるか。』
「お父さんってM？」
『……おい誰だウタに教えたやつ。』
「シャチ兄。」
「言うなって！！」
『シャチぃぃぃぃ！！』
「ごめんって親父ぃぃぃぃ！！」
「またか。」
「またみたい。」
「まーたやらかしたのか。こらシャチ！」
「だって…俺だって…色々と知りたいし？」
『違うだろうが。』
「好奇心で。」
『好奇心は猫をも殺すってことわざ知ってるか？』
「ひぃぃ！！」
「お父さん！私もう大人！」
『……それは分かっているが…』
「(ピーー)とか知ってるから！」
『本で知ったか？』
「当たり前でしょ！」
『大人になったな…』
「ウタ、父さん死にそうだからあまり連発しないようにな。」
「はーい。」
『いや学んでおいて損は無いが…ないが…』
「ショック受けるよね。分かる。」

ちなみにサトルたちはサンタクロースの正体知った後手伝いするようになった。

『(なんか複雑だな…ロシナンテと共にプレゼント用意していたのが懐かしい。)』
「成長早いもんな。」
『……ああ。』