数年後

『ああ…変わってないな。』

モナカはたった1人でローグタウンに来ていた。理由はたった一つ。

『ロジャー…お前と過ごした時間は俺にとっては宝物だ…お前はどうだ楽しかったか？』

思い出すかつてロジャーと馬鹿みたいに競い合ったことを…

「俺の方が早かったよな？！」
『いいや俺だ。』
「モナカの勝ちだ。」
「くそー！」
『ロジャー俺の勝ちだ。』
「次は俺が先に大秘宝見つけてやるぞ！」
『俺が先だ。』
「どっちもいい歳して…やれやれ。」

そして現在

『…結局お前の勝ち逃げだ。なぁロジャー。』

悲しそうな表情をしながら処刑台を見つめ酒を飲む。

「こんな所でなにしてやがる。」
『ロジャーへの墓参りみたいなものだ。スモーカー大佐。』
「何考えてやがる。」
『酒飲むか？』
「答えろ鬼人！」
『……待っている奴がいる。必ず会おうと…』
「五皇の1人であるお前と約束だと？」
『俺のライバルだ。』
「場合によってはそいつも捕まえる。」
『俺を捕まえるような言い方だなスモーカー。』
「ホワイト・ブロー！」
『いい攻撃だ…だが…』

地面が動きスモーカーを捕らえる。動きを封じられるスモーカーは暴れるが解けない。

「どうなってやがる！」
『自然系（ロギア）は確かに一部を除く攻撃からはすり抜けるだろう。』
「力が…海楼石か！」
『海楼石をついでに混ぜておいた。』
「お前の能力はコピーじゃねぇのか！！」
『……だと思っていたあの時ウタが…話はここまでだ。』
「やっほー父さん〜。」
『サトルあれ程船から出るなと。』
「雨降りそうだったから伝えに来た。」
『そうか。』

指を鳴らすと地面が元通りになる。スモーカーは怒り、怒鳴った。

「手加減するな！」
『した覚えはない。』
「なら何故殺さない。」
『殺さないのはいつものことだ。』
「嘘をつけ！」
『嘘ではない。』
「なら何故あの時嘘をついた！！」
『……』
「俺を迎えに来ると言ったのは嘘だったのか！！」
『スモーカー！』
「答えろ鬼人！！」
『……自分で考えろスモーカー。』
「……俺が…弱いからか…」
『……』
「俺はあんたのこと！」
『言うなスモーカー！』
「本当の父親だと思ってた！」