「モナカー！」
『どうした。』
「なんかダダンが呼んでる。」
『そうか。』
「ダダンって？」
『腐れ縁だ。』

ダダンのアジト

「モナカ相変わらずだね。」
『元気そうでなによりだ。』
「お前が見た目変わってないだけだよ！」
『…で？要件は？』
「エースの様子がおかしい。」
『なるほどな。分かった診よう。』
「代金は支払うさ。」
『代金は診た後でいい。ここ最近の様子を聞かせてくれ。』
「知る限りだと…高熱、頭痛、吐き気、嘔吐…だね。」
『血液を採取したい。それで病が分かる。』
「分かった呼んでくるよ。」
『ベポ、ペンギン、シャチ。血液検査するからそれらの道具を持ってきてくれ。』
「「「アイー！/了解！」」」
『ロー、血液検査の仕方分かるな？』
「覚えている。」
『手伝ってくれ。』
「分かった。」
「俺は平気だ！」
「エース！先生に診てもらいな！」
「血液を採取する。」
「ちゅ、注射…」
『ベポ。』
「アイー！」
「え、熊？！」

的確に注射を刺すロー。暴れようとするので押さえつけるモナカ。大人しくなるエース。

「よし。」
『よく頑張ったな。ローもエースも。』
「…」
「お、おう。」
『検査をするから待ってろ。』

船へと一旦戻り検査をすると驚きの結果が…この世界にあるはずも無い病気デング熱だ。

『今この世界に治療法はない。ならやるべき事はひとつ。』

この病は自然回復することが多いらしいが一部重篤化することがあるとのこと。油断はできない。鎮痛剤で痛みを和らげてやることしか出来ない。

「先生！エースが！」
『ちっ！もう出たか！』
「エース！先生だ！」
「いたい…うぅ…」
「エース！」
『病状は。』
「発疹が出てる。」
『尽くすことはする。先ずは鎮痛剤だ。』
「先生！エース治るよな！」
『エース次第だ。』
「お父さん治してあげて！辛そう！」
『ああ、治す。必ずだ。』

1週間後エースは元気になった。ほっとするモナカたち。ダダンやサボは泣いてモナカたちに感謝を述べていた。

『エースも褒めてやってくれ。エースも頑張ったんだ。』
「良かったな！エース！」
「よく頑張ったね！」
「……先生。」
『なんだ。』
「ありがとう！最後まで診てくれて…」
『俺は医者だ。』
「親父すげーな。」
「ああ…」

尊敬の眼差しで見るサトルとローたちだった。優しく強い医者のモナカは普通に照れた。

『手洗いうがいはしっかりしろ。』
「あんな苦しい思いはしたくねぇからな。」
「俺もしようっと。」
「これ代金だよ。」
『いいのかこんなに。』
「なーにエースを助けてくれた恩人だ。これくらい出さないとね！」
『受け取っておく。』
「向こうにいる子供たちの為に使いな！」
『そこまで知ってるのか。』
「新聞に載ってたからだよ。」
『有難く使わせてもらう。』
「ちなみに聞くがサンタってなんだい？」
『いい子にプレゼントを配る変わった爺さんだ。』
「いや爺さんってあんた…」
『しー。ウタとベポとルフィは信じているんだ。』
「…政府が頭を抱えてるよ。」
『知るか。子供を不幸にする世界政府は俺の敵だ。』
「そういえるのはあんただけだよ。」

時は経ちグレイ・ターミナルでけが人の手当てや治療をしていると皆に感謝される。お礼にと色んなものを貰ったモナカは船にある宝物庫にしまう。宝物が増えてしまったと飾っているものをみて思うモナカそんな時であった。

「お父さん大変！グレイ・ターミナルが！」
「アイー！燃えてる！！」
『……なに？あそこには人がいるのに何考えてやがる。』
「…どうする？」
『知り合いに助けを呼んでみる。あー…おにぎり。』
〈ボカディート…お前から連絡してくるとはな。〉
『グレイ・ターミナルにいる人達を助けて欲しい。』
〈何故…〉
『俺は海賊だ。英雄じゃない。』
〈分かった。いいだろう。丁度グレイ・ターミナルについた所だ。〉
『話早いな。』
〈お前が百を救うのなら俺は千だ。〉
『……立派だな。』
〈……そうか？〉
『活躍を期待してるじゃあなドラゴン。』
〈また会おう友よ。〉
『……会うとしたらローグタウンか？』
「みんな大丈夫？」
『大丈夫だ。』
「良かった！」
『だがルフィたちが心配だ。』

サボが死亡したとダダンから聞きモナカたちはショックを受けていた。サボは生きているとは知らずに時を過ごすこととなる。皆立派に育つ姿を見て彼モナカは覚悟を持つ。例え全世界を敵に回しても…エースと友人ニューゲートを救おうと…それが自分の子を悲しませる結果になってもだ。