博愛主義のルシフェルのことを気に入らないと思っているものが多いその中には勿論…息子たちも含まれていた。

「なにが博愛主義だ。くだらん。」
「おやカタクリまた見ていたのかい？」
「……ああ。ペロス兄か。」
「……博愛主義のルシファー。あいつは忌々しい。」
「……ペロス兄？」
「いやすまない。なんでもないよ。」

ペロスペローは思い出す、忌々しいルシファーことルシフェルをよく思ってなかった。ママを愛さず産んだ子供を愛さずなにが博愛主義か。

「(殺してやりたい…)」

殺意高めのペロスペローたちの前に現れたのはルシフェルであった。

「汝。」
「出ていけルシファー！」
「あい…」
「今更どの面下げて来た！カタクリ、ダイフク、オーブンは渡さない！」
「……息子…名？」
「息子の名前も知らずに会いに来たのかこれだから博愛主義は！」

ペロスペローは吐き気がした、博愛主義のルシフェルに何もかも。

「………」
「なにか言ったらどうだ。」
「否。」
「カタクリたちはお前を憎んでる。」
「……」
「私も嫌いだお前のことなんぞ！」
「……あい…」
「ペロス兄どうし…は…」
「……カタクリ？」
「カタクリここは私に任せて…」
「殺す。」

カタクリもまた殺したい程憎んでいた。違うのだと言いたいのだがそれ所ではない。

「けっ博愛主義かよ。」
「今更なにしにきた。」
「汝たち。」
「お前の血が流れてるかと思うだけ吐き気が出る。」
「……」

ロジャーの言葉を思い出していた。俺なら愛していると言うと…

「愛してる。」

それが引き金となって総攻撃を受けるルシフェルだが平気な面構えをしていた。

「流石は国滅ぼしと言ったところか。」
「……憎い？」
「ああ憎いお前というそのものが。」
「愛してる。」
「まだ言うか！」
「ふざけんな！」
「お前が嫌いだと何度言わせれば…」
「愛してる！」
「ルシファー。今日のところは見逃す。だがカタクリたちに何も言うな。その言葉だけで吐き気が出る。」
「……強く。」
「お前の為ではない。妹や弟たちの為だ。」
「……了。」

こんな感じで滅茶苦茶嫌われているのだ。子供たちから見れば自分たちを捨て平等に愛してると世間から思われているのが気に入らないからなのだが不器用で言葉で伝えるのを苦手としている彼は伝わらなかったと落ち込んでいた。