そんな時であったルフィがゴムゴムの実を食べたのは。興味深そうに見つめるもなか。何故真剣そうな顔をするのか分からない道満とピカチュウは首を傾げていた。次の瞬間山賊が現れた。シャンクスを馬鹿にし酒をぶっかけ去っていった。もなかは複雑な気持ちで見守っていた。

「もなか！なんで止めなかったんだよ！」
『……シャンクスが…』
「もういい！俺が行ってくる！！」

山賊を殴ろうとしたが返り討ちにあうルフィ、それを見てブチ切れたシャンクスたちは山賊たちを一瞬にして殺した。慌てる山賊の頭はルフィを連れ船に乗り逃げた。もなかは助けようとしたがベン・ベックマンに止められる。そうシャンクスが助けに行ったのだ。ルフィを助ける為に泳いで行った…皆の知ってる通りシャンクスの腕が海の主に食べられてしまう。海の主を【覇王色】の覇気で撃退海へと上がる。

「シャンクス…」
『シャンクス。いいのか。』
「ああ。…なぁもなかこの麦わら帽子…ルフィに預けることにした。」
『そうか。俺は反対する立場ではない。』
「…腕のことは気にするな！」
『……ああ。』

ルフィに麦わら帽子を預け出航した赤髪海賊団。ルフィは決意する必ず海賊王になると。

『……しばらくの間滞在する。』
「畏まりました。」
「ピカチュウ！」

ゴア王国にある町の近くにある森の中にとある子供2人がいた。そうエースとサボだ。

『おい。道満この2人を探せ。』
「おまかせあれ…見つけました。」
『そうか。範囲外に居たか。』
「ピカッ。」
『ちょっと驚かせるか。』

一瞬にしてエースとサボの後ろに回るもなか。驚くエースとサボ。

「なんだお前！」
「も、もしかして宝を…」
『安心しろ興味はない。』
「嘘つけ！」
『嘘ではないんだがなぁ。』

最初は警戒されたがある事がきっかけで懐かれることとなる。それは…エースが病に倒れた時だ。

「うぅ…」
「エース！」
『熱があるな…』
「エース！エース！」
『ピカチュウ、俺が調合した薬を持ってきてくれ。』
「チュウ！」
「拙僧は林檎を買ってきます。」
『ああ。』
「お、俺に手伝えること！」
『川から水を汲んできてくれるか。』
「分かった！」

しばらくして戻ってきたピカチュウ、蘆屋道満、サボはもなかに薬、林檎、水を渡す。

「エースどうしたんだ。」
『エースは病にかかってる。サボ、ここ最近エースが怪我したことあるか？』
「怪我…あっ！転んで怪我したことあったけど…」
『細菌はそこからか…厄介な病だ治すのに少し時間がかかる。』
「え、エースは？！」
『外に出ていろ感染する恐れがある。』
「感染病？」
『よく知ってるな。だがあくまで恐れだ。念には念を…だな。』

マスクをしたもなかは治療を始める。エースに薬を飲ませゆっくり安静にさせる。

『……油断出来ない。』

数日後元気になったエースとサボがもなかに抱きつく。

「ありがとう！先生のおかげだ！」
「ありがとう！せんせ！」
『礼には及ばない。』
「金払わないと…」
『これで十分だ。』
「え、それだけでいいのか？」
『ああ。俺は価値あるものだけ貰えればそれでいい。』
「そこら辺に生えてる葉っぱだけど。」
『薬の材料になる。』
「へーこれが薬になるのか。知らなかった。」
「そこら辺に生えてるのにな。」
『薬草の知識は持って損は無い。』
「なら教えてくれよ！」
『そうだなこれは…』
「楽しそうですな。」
「ピッピカチュウ！」

エースとサボが懐いてしばらくしてルフィがやってきた。毛嫌いするのだがしばらくしてルフィの兄になったエース、サボの2人。

『なんだ、お前たち兄弟になったのか。』
「おう！」
「まあな！」
「もなかに兄弟いるのか？」
『弟と妹たちがいる。』
「へー、沢山？」
『ああ。』
「覚えるの大変そうだ。」
『(覚えるのに苦労した…よく分かったなサボのやつ。)』

時は流れなにやら騒ぎがあったそう、サボがいなくなったことや人がいるあの場所が燃えていた。

『(確か…あそこには！)エース！ルフィ！！』

火の中に飛び込みエースとルフィを助けに行った。蘆屋道満とピカチュウも飛び込もうとしたが火が大きくなり入れなかった。

『エース、ルフィ！！』
「もなか！」
『エース、ルフィ大丈夫か！』
「どうしよう炎が！」
『俺に捕まれ。』
「おう！」
「うん！」
『……』

捕まったのを確認したもなかは火を斬り道が出来た所を飛び込む。

「ぴかちゅう殿ここは拙僧が！」
「ピカッ！」

もなかをキャッチする蘆屋道満。なんとか無事ルフィとエースを助けたのだ。そしてサボは海出て天竜人に撃たれ船が沈む。サボは生きていることを覚えていないもなかはショックを受けることとなる。

『……助けられなかった。』
「もなかのせいじゃねぇよ！」
『……すまない。』

数日後もなかは船に乗る寸前、ルフィに呼び止められる。

「俺は海賊王になる！だからもなか！死ぬなよ！」
『お前もな…ルフィ。』

約束をし再び旅に出る。ルフィとエースは最後まで見送っていた。

『大きくなれよお前たち。』