始まり編
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双子が産まれた。母親は双子に愛情を注いだ。姉の名はリンネ、弟の名は鬼丸。双子はいつも一緒だ。
『鬼丸ー!早くー!』
「待ってよ姉さん。」
花束を片手に走り出すリンネと鬼丸。今日は特別な日。母親にありがとうと伝える日だ。
『お母さん喜んでくれるかな!』
「喜んでくれるよ。きっと…」
双子は走る。早く渡したいという一心でだ…だが…
『……あれ?なんで煙が?』
「姉さん…?」
『鬼丸なんで、なんで村に煙が…』
守るべき筈の村人を攻撃する海兵たち。母親を見つけて逃げなきゃと家の中に入る…その目に映ったのは倒れている母親を抱きしめる男の姿があった。
『お母さん!』
「お母さん!」
「……もしかして…お前たちが俺の…っ!伏せなさい!!」
伏せるリンネと鬼丸。庇うように男は覆いかぶさったのだ。
『だ、誰?』
「…お前たちを頼んだと言われたものだ。名は…あ…そうだな…俺の名はニャルだ。」
『私リンネ。』
「鬼丸。」
「そうか…必ずお前たちを守る。」
『お母さんは?』
「……すまない。守りきれなかった。」
『……おかあさん?』
「おかあさん…」
「早く逃げよう。ここは…危ない。」
『やだ!お母さんも!』
「すまない…すまない…」
リンネと鬼丸を抱え逃げる男、何度も何度もお母さんと叫び続ける。だが返事はない。沢山泣くリンネ、鬼丸は手を繋ぎ。ニャルは抱きしめていた。帰る場所はもうない。その日から逃亡生活が始まった。
『鬼丸…いつまで…逃げればいいんだろうね。』
「そうだな。」
『こんな時は笑顔だね。』
「……ああ。」
どんな時も笑顔でいなさいと母親の言いつけを守っていた。成長していくリンネと鬼丸。人攫いにあいかけたがリンネと鬼丸は撃退。そんなある日だ。ニャルが消えたのは。
『ニャル…?何処?』
「大変だ姉さん!ニャルが!」
『ニャルがどうしたの?』
「海兵たちに連れて行かれた!!」
『え…』
「このままじゃ…処刑される…」
『ニャル!!』
助けに行った。ニャルを助ける為に、ロジャーと同じ様に死んで欲しくないと言う一心でだ。
「……お前たちは…」
『ニャルを返して!』
「ニャル!」
「来ちゃダメだお前たち!!」
「…センゴク手を出すな。」
「ガープ。」
「来い。」
『【風車】!!』
「斬る。」
「……すまん。」
リンネと鬼丸は顔を捕まれ地面に叩きつけられる。あまりの痛さに気絶するリンネと鬼丸。
「行くぞ。」
「……ああ。」
ニャルは連れて行かれた。鬼丸は気がつき同じく気がついたリンネを連れニャルが公開処刑される場所へ。
「これより大犯罪者エルプズェンデ・ニャルラトホテプを処刑する!!」
『え…』
「……ニャル…?嘘だろ…」
『待って…その人…!』
リンネの口を塞ぐのはロジャー海賊団にいた見習いシャンクスであった。
「お前はシャンクス。」
「こっちだ。」
『んー!!』
そして目撃してしまう首を落とされた所を。泣き続けるリンネ。鬼丸はリンネの背中をさする。シャンクスはリンネに手紙を渡す。
「これはニャルが書いた手紙だ。」
「ニャルがか?」
『……ニャルが?』
「ああお前たち宛だ。」
手紙を読むとそこには自分には第2の人格ニャルラトホテプという凶暴な人格が存在すると、そして衝撃の事実ニャルが双子の父親であること、そして自分たちには弟たちが存在することが書いてあった。最後にお前たちと過ごせて幸せだったという言葉を目にしてリンネは涙を流した。
「……もしかしてニャルは…」
「……ああ、出頭したんだ。」
『……なんで…なんで。ニャルは私たちのために色々してくれたんだよ?』
「……ああ…」
『ニャルが悪い人な訳ないよ…あんなに私たちのこと…大切に…』
「俺たちがよく知ってる。」
『…………ああ…そうか…』
「姉さん?」
『私…笑っちゃダメなんだ…笑ったらみんな不幸になる。』
「違う姉さん。違うんだ。」
『………もう笑わない、泣かない。女なんて性別不要。』
「……リンネ。まてお前はなにも。」
『………大丈夫だ。完璧に演じて見せるから。』
「………すまないニャルさん…ロジャー船長…恐れていたことが起こってしまった。」
その日からリンネは笑わなくなった泣かなくなった。笑う感情と泣く感情を捨て去ったのだ。シャンクスにはどうすることも出来ず…悔やんでいた。弟である鬼丸もまた悔やんでいた。女性であることを捨て男であり続ける彼女の背中を見て…なんて無力なんだろうと。彼女リンネは思う。弟を探そうと探して抱きしめようと。姉であることは名乗らず抱きしめようと。
『鬼丸ー!早くー!』
「待ってよ姉さん。」
花束を片手に走り出すリンネと鬼丸。今日は特別な日。母親にありがとうと伝える日だ。
『お母さん喜んでくれるかな!』
「喜んでくれるよ。きっと…」
双子は走る。早く渡したいという一心でだ…だが…
『……あれ?なんで煙が?』
「姉さん…?」
『鬼丸なんで、なんで村に煙が…』
守るべき筈の村人を攻撃する海兵たち。母親を見つけて逃げなきゃと家の中に入る…その目に映ったのは倒れている母親を抱きしめる男の姿があった。
『お母さん!』
「お母さん!」
「……もしかして…お前たちが俺の…っ!伏せなさい!!」
伏せるリンネと鬼丸。庇うように男は覆いかぶさったのだ。
『だ、誰?』
「…お前たちを頼んだと言われたものだ。名は…あ…そうだな…俺の名はニャルだ。」
『私リンネ。』
「鬼丸。」
「そうか…必ずお前たちを守る。」
『お母さんは?』
「……すまない。守りきれなかった。」
『……おかあさん?』
「おかあさん…」
「早く逃げよう。ここは…危ない。」
『やだ!お母さんも!』
「すまない…すまない…」
リンネと鬼丸を抱え逃げる男、何度も何度もお母さんと叫び続ける。だが返事はない。沢山泣くリンネ、鬼丸は手を繋ぎ。ニャルは抱きしめていた。帰る場所はもうない。その日から逃亡生活が始まった。
『鬼丸…いつまで…逃げればいいんだろうね。』
「そうだな。」
『こんな時は笑顔だね。』
「……ああ。」
どんな時も笑顔でいなさいと母親の言いつけを守っていた。成長していくリンネと鬼丸。人攫いにあいかけたがリンネと鬼丸は撃退。そんなある日だ。ニャルが消えたのは。
『ニャル…?何処?』
「大変だ姉さん!ニャルが!」
『ニャルがどうしたの?』
「海兵たちに連れて行かれた!!」
『え…』
「このままじゃ…処刑される…」
『ニャル!!』
助けに行った。ニャルを助ける為に、ロジャーと同じ様に死んで欲しくないと言う一心でだ。
「……お前たちは…」
『ニャルを返して!』
「ニャル!」
「来ちゃダメだお前たち!!」
「…センゴク手を出すな。」
「ガープ。」
「来い。」
『【風車】!!』
「斬る。」
「……すまん。」
リンネと鬼丸は顔を捕まれ地面に叩きつけられる。あまりの痛さに気絶するリンネと鬼丸。
「行くぞ。」
「……ああ。」
ニャルは連れて行かれた。鬼丸は気がつき同じく気がついたリンネを連れニャルが公開処刑される場所へ。
「これより大犯罪者エルプズェンデ・ニャルラトホテプを処刑する!!」
『え…』
「……ニャル…?嘘だろ…」
『待って…その人…!』
リンネの口を塞ぐのはロジャー海賊団にいた見習いシャンクスであった。
「お前はシャンクス。」
「こっちだ。」
『んー!!』
そして目撃してしまう首を落とされた所を。泣き続けるリンネ。鬼丸はリンネの背中をさする。シャンクスはリンネに手紙を渡す。
「これはニャルが書いた手紙だ。」
「ニャルがか?」
『……ニャルが?』
「ああお前たち宛だ。」
手紙を読むとそこには自分には第2の人格ニャルラトホテプという凶暴な人格が存在すると、そして衝撃の事実ニャルが双子の父親であること、そして自分たちには弟たちが存在することが書いてあった。最後にお前たちと過ごせて幸せだったという言葉を目にしてリンネは涙を流した。
「……もしかしてニャルは…」
「……ああ、出頭したんだ。」
『……なんで…なんで。ニャルは私たちのために色々してくれたんだよ?』
「……ああ…」
『ニャルが悪い人な訳ないよ…あんなに私たちのこと…大切に…』
「俺たちがよく知ってる。」
『…………ああ…そうか…』
「姉さん?」
『私…笑っちゃダメなんだ…笑ったらみんな不幸になる。』
「違う姉さん。違うんだ。」
『………もう笑わない、泣かない。女なんて性別不要。』
「……リンネ。まてお前はなにも。」
『………大丈夫だ。完璧に演じて見せるから。』
「………すまないニャルさん…ロジャー船長…恐れていたことが起こってしまった。」
その日からリンネは笑わなくなった泣かなくなった。笑う感情と泣く感情を捨て去ったのだ。シャンクスにはどうすることも出来ず…悔やんでいた。弟である鬼丸もまた悔やんでいた。女性であることを捨て男であり続ける彼女の背中を見て…なんて無力なんだろうと。彼女リンネは思う。弟を探そうと探して抱きしめようと。姉であることは名乗らず抱きしめようと。
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