小鳥遊桜依はショックを受けていた、チートだと思っていた個性【召喚】は没個性であるということに。

｢嘘だ！信じない！｣
｢どうしたの桜依？｣
｢加州聞いてよ！！私の個性、没個性って言われた！！｣
｢はぁ？！信じられない！！それって俺らが弱いって意味じゃん！！ちょっとそいつとお話してくる。｣
｢待って待って。｣
｢大丈夫殴るだけだから。｣
｢ダメだって。｣

なんとか引き止めることに成功した桜依は悩んでいた。これからどうしようかと…みんな弱いって言われてキレてるし…どうしよ。ああ！呪いかけようって言ってるぅ！呪術廻戦組賛同するな！彼女は転生者ではない。ので一人一人名前を覚えるのに苦労した。小さい頃から鍛えていた。

｢五条さんきついっす。｣
｢頑張れ桜依。｣

両親？双子の妹の方を優先してるので知りませんね。没個性だとみんな馬鹿にするし嫌になっちゃう。でもいいもんね！鍛えて見返してやる！と燃えていた。最近両親は美瑠子（みるこ）の個性に夢中、なに【フェロモン】ってモテ女になる気でござるか？馬鹿っすね〜。とイデアさんとジナコさん物凄くディスってたし。みんなないわ〜とドン引きしていた。妹は妹で【フェロモン】使ってモテモテになってるし、私はぼっちだし。お隣に引っ越してきた子がいた。そう心操人使だ。ヴィランみたいだといじめられていた所を桜依とロシナンテさんで撃退。

｢おとといきやがれ！！｣
｢雑魚がよ！｣
｢……なんで助けたの？｣
｢大丈夫？｣
｢う、うん。｣
｢私小鳥遊桜依よろしく！｣
｢心操人使。｣
｢私の個性は【召喚】。人使くんは？｣
｢…【洗脳】。｣
｢ジャミルさんと同じだ。｣
｢え。｣
｢ねぇねぇ、私と一緒に特訓しようよ！あいつらに見返してやろうよ！｣
｢い、いいの？｣
｢うん！｣

その日から心操人使と桜依は仲良くなったのだ。そんなある日学校に心操人使と登校した時のこと。

｢あら愚姉じゃない。｣
｢げっ美瑠子。｣
｢……心操人使…君！｣
｢なにあいつ。｣
｢私の双子の妹。｣
｢……似てねぇな。桜依の方が可愛い。｣
｢……え。｣
｢…ん？｣

頭の中で皆心操人使見直した！もっと言っちゃえ！と叫んでいた。

｢桜依行こ。｣
｢うん。｣
｢なんで？なんで効かないの？…別にいいわ他にも候補はいるし。｣
｢人使くん馬鹿にするな！｣
｢なによ！どうせヒーローなんかに！｣
｢あのさ君何言ってるの。｣
｢ひっ。｣
｢え、あれクザンさん？｣
｢さっきから君の言ってること無茶苦茶。態度悪い。そんなんでヒーローになる気？｣
｢な、なれ…｣
｢今のままじゃ君は無理。ヒーローの世界舐めない方がいいよ。｣
｢なによ！｣

走っていく美瑠子、帰ったら叱られるだろうなぁと思いつつ。教室へと入る。白い目で見られる。その上机が悲惨なことになっている。あーあ。ここにも居場所ないかと思っていると心操人使がクラスの全員に睨みつける。

｢片付けよ。｣
｢手伝う。｣
｢え、いいの？｣
｢うん。｣

一緒になって片付けてくれた。ちょっと嬉しかった。…そんなある日周りの連中消し飛ばしてやろうかと皆キレて大変なことになった事件が発生した。心操人使くんがボロボロになっていたのだ。原因はあの美瑠子の取り巻きたちがボコボコにしたのだ。これにガチギレした桜依と仲間たちは大暴れ学校は全壊。校長と教師たちは謝り続け、原因を作った取り巻きたちは怯え美瑠子は気絶。警察まで来る自体になり報道されたざまぁと全員で嘲笑ってやった。一部は最後まで睨みつけていたが。

｢注意されただけだ良かったー。｣
｢……ごめん。｣
｢いいのいいの！一緒にヒーローなろう！｣
｢……うん。｣

そうして心操人使が桜依より大きくなった日のこと。美瑠子は心操人使にグイグイ来るが無視した心操人使は桜依と一緒にいることが多くなった。

｢あーエミヤさんの手料理美味い〜。｣
｢俺にもくれ。｣
｢いいよ。人使くんのも頂戴。｣
｢お、おう。｣

桜依気がついて！と脳内で一部のもの達が叫んでいたが何の事だと桜依は首を傾げていた。

｢……なぁ桜依って料理出来るのか？｣
｢出来るよ？｣
｢じゃあなんで。｣
｢特訓で疲れ果てて料理出来るとでも？｣
｢それもそうだな。｣

皆頭を抱えていた何故そこで止まるのだと。そう桜依以外全員気がついてる…心操人使は桜依のことが好きなのだと。

｢……好みのタイプ。｣
｢オールマイトみたいなマッチョ。｣
｢……｣

心操人使頑張れお前なら出来る！と皆叫んでいた何故にと首を傾げる桜依だった。