第7章 企み
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「私は、東方司令部を預かる、ロイ・マスタングです。こちらは、中央のアームストロング少佐」
中央ーーと聞いて、ネムダのこめかみがピクリと動く。
そして、ロイ・マスタングの名も、ヒースガルドに聞こえてきていた。若くして、大佐の地位を手にした切れ者ーーと。
「中央の人間と司令部の若造が、どうしてこんなところにいるのだ?」
嫉妬を露にするネムダに、マスタングは爽やかな笑みを向ける。
エドワードに云わせると、胡散臭いことこの上ない笑いだ。
「まあまあ。そんな細かいことはどうでも良いではないですか。
そんなことより准将、このまま彼を処断するのは、あまり賢明とは云えませんよ。
彼はこう見えても、国家錬金術師エドワード・エルリック。
国家錬金術師といえば、少佐相当の官位を持つことはご存じでしょう?」
「むーー」
「相手は軍人ではないとはいえ、准将だけの判断で勝手な処罰をなされては、後々問題になりかねません」
「しかしーーしかしだなぁ!!」
「お怒りはわかります。ですが、ここは彼らの身柄を勾留するに留めるのが賢明かと。
その後に准将自ら、彼らを軍法会議にかけ、然るべき処罰をなされてはいかがでしょうか」
取り合えず、この場を納めるには最上の策だと思うのだが、エドワードは気に入らない。
「なっ!?ーーーおい、待てコラぁ!!さっきから何を勝手なことばっか言ってやがんだ!!」
「ははは、年貢の納め時だな、鋼の」
噛み付くエドワードに、より一層胡散臭いーーいや、爽やかな笑みを浮かべる。
「こおのクソ大佐!!」
「よし、わかった、いいだろう。マスタングとやら、貴様の進言を聞き入れる。こやつらを捕縛して、そのまま拘置所に連れて行け!!」
ネムダの命に従い、兵たちはエドワードたちを縛り上げる。
「だあああぁっ!!ちっきしょ!!離せっ、何すんだこんにゃろーー!!」
「ううっ、ひどいよ、大佐・・」
「やめろー!離せー!!大佐テメェ!!このままじゃゼッテェすませねえからなーー!!!」
兵士たちに引きずられながらも悪態をつくエドワードを、爽やかな笑みで見送る。
「拘置所では、くれぐれも大人しくな。間違っても、脱走なんてバカなことは考えるんじゃないぞ。いいか、くれぐれも大人しくーーだぞ。ではまたな、鋼の」
「ちょっと、わかったから乱暴にしないでよーー」
「あぁ、その娘は関係無いーー」
エリスを縛ろうとした兵を制し、マスタングは彼女の手をとろうとした。すると
「あ、私、エドと一緒がいいの。あなたは好みじゃないし」
「なーーっ」
するりとマスタングの手をかわし、エリスは走って行く。
子供とはいえ、にべなくされたことが彼には大変心外らしい。
「大佐、お気を落とさずに」
「煩い」
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