第7章 企み
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暴れる陸戦キメラに、兵士たちは一般人を見捨て、なすすべなく後退してしまった。
いつも自分が接している軍人たちとの違いに、呆れつつも陸戦キメラに対峙する。
「おい!こっちだ!!カエル野郎!!」
命令は聞こえないが、挑発する声は聞こえるのか、陸戦キメラはドスドスと音を立て、向きを変えた。
その隙に、エリスはアルモニの元へ走る。
「アルモニ、こっちよ」
「エリスーー」
アルモニの腕を掴み、陸戦キメラから離れる。
それを横目で見つつ、エドワードは両手を合わせ、右手の機械鎧を鋼剣に変える。
「おりゃーー!!」
鋼剣でキメラの脇腹を切りつけた。だが、皮膚は固く、掠り傷程度しか負わせられない。
「こいつーー!!」
「兄さんーーうわっ!!」
アルフォンスの身体が、突然吸い寄せられた。キメラが大口を開け、物凄い勢いで吸引している。
「わわわっーー!!」
辛うじてキメラの分厚い唇を掴み、吸い込まれるのは免れたが、涎だらけの口内は、鉄の鎧ですら溶かしてしまいそうだ。
それを見たエドワードは、庭園を見渡す。
「あれだ!アル!そのまま、そいつの口を開けといてくれ!!」
「ええっ!?」
キメラの正面にある街灯に走り寄ると、両手を合わせ、押し当てる。
青白い光に包まれた街灯は、一瞬で形を変えた。それを繰り返す。
「何、あのでっかいの?爆弾?」
「ふ~ん、中から破壊するつもりね」
黒く丸い姿になった街灯は、再び吸引を始めたキメラの口に、ゴロゴロと吸い込まれる。
「アル!そいつの口を閉じろ!!」
「了解!!」
アルフォンスが唇を押さえつけると、ややあって、吸い込まれた爆弾の数だけ鈍い音がする。
音が止むと、キメラはぐったりと動かなった。
「無事か!アルモニ!!」
しゃがみこんでいるアルモニの元に駆け寄る。まだ顔色は悪いが、アルモニは気丈に立ち上がる。
「んもーーっ!このバカ!助けにくるのが遅いじゃない!!
もうちょっとで死ぬとこだったのよ!
何グズグズしてんのよ、このノロマな豆粒錬金術師!!」
「だああああっ!それが命の恩人に対する態度くああっ!!」
「あははは、無事すぎるくらい無事みたいだね。良かった」
「いいことあるか、ったく。泣きながら俺たちのこと呼んでたくせに!助けてやって損したぜ」
「ぷっーー」
「なんだよ、エリスーー」
肩を振るわせて笑いを堪えるエリスを睨み付けた。
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