第4章 錬金術師が自治する街
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「・・・なんでそんなに、俺に錬金術を習いたがるんだよ」
食い下がるアルモニを、訝し気に見る。
「この街には、錬金術師が集まってるんでしょ?ガラの悪いのも、多いみたいだけど」
「そうだね。でも、中にはちゃんとした人も・・・」
騒動が収まったせいか、街の人々の姿がチラホラと見えた。それを一瞥する。
「実は、もう何人もお願いしてるの。でもあたし・・・なんかすっごく、飲み込みが悪いみたいで・・」
うまく説明出来ないのか、アルモニは俯いて口ごもる。
「うまく覚えられない?」
エリスが代弁すると、黙って頷く。
「うん・・だから、国家資格を持つほどの人に教われば、あたしでもきっとーー」
「そうやって人に頼ってばかりじゃ、どうせ上達なんかしねーよ」
「兄さん」
手厳しいエドワードを、アルフォンスは咎めた。
「ちがうよ、あたしはっーー」
「悪いが、あんたの先生にはなれない。俺たちは、急いでセントラルに行かなきゃならないんでね」
「え?」
「ごめんね。この街へは、列車に乗るために、立ち寄っただけなんだ。急いでなかったら、少しくらい教えてあげてもいいんだけど」
かいつまんで事情を説明すると、アルモニは見る見るうちに破顔一笑した。
「セントラル?駅?あはっ!あたしって、やっぱりついてる!!」
「?」
手を叩いて喜ぶ彼女を、3人は訳が分からずに見つめる。
「残念でした、セントラル行きの列車は、動いてないわよ」
「な・・なにぃぃぃいいいいっ!!!!!」
「なんでもヒースガルド近くで脱線事故があって、調査だなんだでこの辺りの線路が、全部封鎖になったの。だから、しばらくこの街にーーーって、ちょっと、聞いてる?」
「あは、あはははははは・・・」
引きつった顔で笑っているエドワードの肩を、アルモニは揺すった。
「大きな脱線事故って・・・」
「それって、兄さんがげーー」
「ば、バカ言え!!あそことこことは、だいぶ距離が離れてるだろ!!俺じゃない・・断じて俺のせいじゃない!!」
「とにかく、線路が正常に回復するまで、一週間はかかるそうだから。あ、3人とも泊まるところが必要よね。そうだ!あたしの家に泊めてあげる!」
「ちょ、ちょっと待ってーー」
「ほら、行くわよ。この街で、あたしの家以上の待遇を期待するのは、難しいんだから。早く行こ!」
「どうするの?」
スタスタと歩いて行くアルモニに、 エリスは肩を落とすエドワードに問い掛ける。
「どうするって・・どうしようもないだろ」
「無理に逃げても、地の果てまで追い駆けて来そうだもんね」
「3人とも~こっちこっちーーっ!」
意気揚々と、アルモニが手を振っている。
「俺たちって、そんなにセントラルに嫌われてんのかよ」
「かもしれないわね」
「はぁ・・・」
エドワードは、これ以上ないほど盛大なため息をついた。
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