第3章 ヒースガルド
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「ところで、ここってーー」
「なんだここ・・・・墓?教会?」
何時の間にか黄昏の空に覆われ、周りの景色が見えづらくなっていた。
だが、薄暗い空に三角屋根の黒いシルエットが見える。あれが教会だろう。
周りに点在しているのは、エドワードが言った通り墓石だった。初めての場所に加えてこの空だ、3人が気付かないのも無理はない。
「うわぁ、夢中で気がつかなかったけど・・・なんだかとんでもない所に来ちゃってるね、ボクたち」
「廃墟の街の墓場かよ。あんまり気持ちのいい場所じゃないな。早く抜けようぜ」
墓石が並ぶ道を教会に向かって歩き出すと、アルフォンスの目に白いものが映った。見覚えがある“それ”を、足を止めて確かめる。
「ちょっと待って、兄さん!このお墓に供えてある花。これって、あの女の子が握ってた花だよ!」
近寄って見ると、確かにあの少女が手にしていた白い花だった。白い花は、仄かに暖かい光を放っている。
「この花を供えるために、わざわざあんな危険な場所に行ったっていうのか?あの小娘」
「それだけ大切な人が、ここに眠っているのかも」
エドワードはしゃがみ込んで、墓石に刻まれている名前を読む。
「ーーセレネ・エイゼルシュタイン ここに永遠の眠りにつくーーか・・・」
「セレネ・エイゼルシュタイン!?」
「兄さん!エリス!このお墓!」
「まさか!ほんとにセレネの墓か!?」
3人は、茫然と墓石を見つめた。何度見直しても、刻まれた名前はセレネ・エイゼルシュタインに間違いはなかった。
「マジかよ・・・」
「キメラに殺されたのかな・・」
アルフォンスはエドワードを見る。
あれだけキメラが我が物顔で歩いていたのだ。死傷者が出ないわけはない。
「いや、セレネが死んだのはもっと前だ。たぶん、俺たちと先生がダブリスに戻って何日もしないうちに、セレネは死んでる」
没日を見て、エドワードは言った。
「ボクたちが帰って、すぐにだなんて・・・」
「あいつとは1回会っただけだけど・・それでもこういうのはなんていうか・・・やっぱショックだな」
そう言いながら、立ち上がる。アルフォンスは、先程から黙って立ち尽くしているエリスを、心配そうに覗き込む。
「うん、そうだね。エリス?」
「そんな・・私、聞いてない・・」
エリスはセレネの名前を見つめて、呟いた。
「エリス、大丈夫?」
アルフォンスが肩に手を置くと、ビクリと顔を上げる。
セレネの死は、相当ショックだったようだ。彼女の見開かれた瞳を、アルフォンスとエドワードは見つめる。
「え?えぇ・・」
「君たち、そんなところで何をしているんだい?」
突然背後から掛けられた声に、3人は一斉に振り返った。
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