第2章 出逢い
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内線の呼び出し音が止まった。
『少佐か?私だ』
若いが落ち着いた声が、受話器の向こうから響いた。
「お忙しいところすみませんな、大佐」
『挨拶はいい。報告は受けたぞ、セントラルに向かう途中だったそうだな。それで、彼らはどうしている?無事なのか?』
「えぇ、大丈夫です。事件の詳細については、後ほど改めて報告書を提出します。結論だけ申し上げれば、乗員乗客ともに、死傷者はありません。しかし、犯人はいまだ逃走中であります」
『そうか、ご苦労だったな。鋼のはそこにいるか?かわってくれ』
「はっ・・いや、それが・・」
電話の相手が目の前にいるかのごとく、アームストロングの眼が泳ぐ。
『どうした少佐』
「実は、エルリック兄弟は車内で知り合った女の子と一緒に、先ほど最寄り駅のあるヒースガルドへ向かって、一足先に旅立ちまして・・」
『なにっ!ヒースガルドに!?バカ者!!どうして行かせたりしたんだ!!』
「も、申し訳ありません!!」
いつも人を喰ったように飄々とした男が、珍しく声を荒げる。アームストロングの額に汗が滲んだ。
『現在のヒースガルドが、どんな状態なのか知らないのか!?』
「い、いえ、錬金術師が集まっているらしいことは、2人に聞きましたが。それ以外になにか問題でも?」
アームストロングの返答に、暫し考えを巡らす。
『・・・そうか、セントラルへの報告はまだ少佐の耳に入ってないのか。わかった、私もそちらへ向かおう。詳しくはその時に話す。少佐はそこで待機していてくれ』
「はっ、承知しました」
『ヒースガルドには、私の部下が潜り込んでいる。エルリック兄弟のお守りは、しばらくその者に任せとしよう』
訳が分からないまま、アームストロングは受話器を置いた。
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