第2章 出逢い
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「迷惑?迷惑って何よ」
心外だとばかりに、目をつり上げる。
「迷惑を受けたのはあたしの方よ!あたしはねえ、あんたさえ居なけりゃもっと華麗に着地出来たの。
それをジャマしてくれちゃって、おしりまでうっちゃったのよ!こっちの方がよっぽど迷惑よ!!」
腰に手を当て、機関銃のようにまくし立てられ、エドワードはたじろぐ。
「なっ、な、なな・・」
「まあまあ2人とも落ち着いて」
珍しく圧され気味の兄に内心笑いを堪えながら、アルフォンスは2人の間に入った。
「アル」
「兄さん、もういいんじゃない。幸い、お互いケガもしてないんだし」
「女の子相手にムキになるなんて、男らしくないわよ」
「そうそう。いいこと言うじゃない、鎧の人とお姉さん。もういい?あたし急ぐから。バイバイ、金髪おチビちゃん」
手を振って一方的に別れを告げると、鉱山の方へ走って行く。
「なっ!うがーーっ!!待ちやがれ、クソ小娘ーー!!!!」
「ちょっとちょっと、兄さん」
怒り狂う兄を、慌てて宥める。その間に、少女の姿は見えなくなった。
「ちっきしょ・・・あんな小娘にチビ扱いされた・・・追うぞ!!アル!!エリス!!」
「へ?」
「え?」
「あの生意気な小娘を捕まえんだよ。んにゃろ、どこ行きやがった。こっちか!?」
一本道であることを忘れ、キョロキョロと辺りを見渡す。頭に血が登って我を忘れているようだ。
「こっちかあぁぁっっ!!!!」
少女の後を追って走っていくエドワードの後ろ姿に、アルフォンスはため息をついた。
「やれやれ」
「まあ、ヒースガルドに向かっているのは間違いないし。追いましょ、アル」
2人も後を追って走り出した。
両端が切り立った崖の道を抜けると、木造の櫓や作業用らしき足場が組まれている場所へ出た。
朽ちた屋根の下に、荷車やスコップが乱雑に置かれている。この先に、発掘現場があるのだろう。
人気は全くないのだが、エドワードは血走った眼で見渡す。
「くっそ~~あの小娘、どこいったんだ・・・」
「に、兄さん・・それよりもっと大変なことが」
「ん?」
「なああぁっっ!!!!!」
「すっかり囲まれてるわね」
岩山を崩した時に現れたキメラの群れが、半円を描いてこちらを見ている。
「?」
一瞬、白い物が高台の上にいたような気がした。
「エリス、落ち着いてる場合じゃないよ!!」
「おいおい、冗談だろ?いつからヒースガルド地方は、キメラの巣窟になったんだよ!?」
図体の割に俊敏な動きをすることは、先程遭遇したときに分かっていた。
背中を見せれば、即座に噛み砕かれる。
「エリス!」
両手を合わせると、手近にあったスコップを
「護身用だ。万が一の時は、これで身を守れ」
自分のデザインに満足しているのか、満面の笑みだ。
「・・・ありがと」
エリスを背中に庇いつつ、エドワードは右腕のオートメイルを剣に変えた。
「来るよ!兄さん!!」
.
