第2章 出逢い
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「う・・ん・」
目を開けると、右手に何も持っていないことに気付いた。
「花っ!花っ花っ花っ!?」
ガバッと跳ね起きると、エドワードのコートを捲ったり周りを探し回る。
「あの」
「え?」
「左手」
アルフォンスが指差す左手には、少し萎れた白い花が握り締められていた。
それに気付くと、安堵の息を吐く。
「あーー良かった・・さて、急がなきゃ!!」
すっくと立ち上がると、不自然な程満面の笑みで軽やかに歩き出す。
「うっ、うんんっ!!」
地面に仰向けに倒れたままのエドワードが、ワザとらしい咳払いをした。
「あ~ちょっとちょっと」
「・・・」
少女の強張った頬に、タラリと汗が流れた。
「何してるの?あなた。なんでそんなところに寝てんの?」
「そのことで、あんたに大事な話しがあるんだけど」
「んもう、なあに?あたし、これでも忙しいんだから。用があるなら手短にね」
振り向いた少女は、短い赤毛を揺らして肩を竦めた。エドワードは立ち上がると、パンパンと大袈裟にコートについた土を払う。
「あんた、俺に言うことはないのか?」
仁王立ちして目一杯睨み付けるが、差して変わらない身長では、イマイチ迫力がない。
「言うこと?別にないけど?ったくもう、なんなのよ、いったい。用もないのに、女性に気安く声をかけるなんて、失礼もいいところね」
「うがーーっ!!どっちが失礼かーーっ!!」
悪びれるどころか自分を咎める言動に、エドワードはキレる。
「おいこら小娘!!それが突然人の上に落ちてきたヤツの態度かよっ!!」
「何、この人。何をそんなに怒ってんの?」
訳が分からないと、眉を潜める。その顔を、アルフォンスの横でエリス はじっと見詰める。
ーーどこかで会った?
「俺はひと言謝れってんだっ!!てめーの下敷きに、俺はなっちまったんだぞ!!」
「あ、なんだ、そうだったんだ」
漸く理解できたと、可愛らしく首を傾げて両手を叩く。しかし、それも束の間で
「そんなのしょうがないじゃない。だって、あなた小さいんだもん」
アッカンベーと、舌を出した。
「な・・・に?」
「あんまり小さいもんだから、上から見えなかったのね、きっと」
「なっ、ち、小さ・・」
ショックを受けるエドワードに、更に追い討ちをかける。
「せめて、こっちの鎧の人くらい目立ってくれれば、ちゃんとよけてあげられたのに。恨むなら、小さい自分を恨んでね」
「だーーっ、このやろう!!調子に乗って何度も何度も小さい小さい云いやがって!!それが、人に迷惑をかけた人間の態度くぁーーっ!!」
「怒るとこ、そこなんだ」
「ははは・・」
エリスの突っ込みに、アルフォンスは乾いた笑い声を上げた。
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