最終章 翔べない天使
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「アルモニーー!!」
エドワードがアルモニの戒めを解くと、ヴィルヘルムは倒れてくるアルモニの身体を抱き止める。
「アルモニ!大丈夫か、アルモニ!!」
ヴィルヘルムが必死に呼び掛けるが、アルモニはピクリともしない。そこへ、エリスが歩いてきた。
「見て、アルモニの背中ーー」
「羽が、抜けて・・・」
ーーーやはり、耐えられなかったか
「教授!アルモニはどうなんだよ!」
「手遅れなんて言わないですよね!アルモニを助けて下さい!!」
「あ、あぁ、わかっている。落ち着くんだ2人とも。私は、アルモニの治療のためにアトリエに籠る。君たちはーーー」
ヴィルヘルムは辺りを見渡し
「君たちは、急いで散らばっている羽を集めてくれ」
「羽ーーを?」
「羽に残ったエネルギーを使えば、何とかなる。アルモニを助けるためだ。出来る限り多くの羽を集めて欲しい」
「羽だな、わかった。アル」
「うん」
アルモニを抱き上げて、ヴィルヘルムは屋敷へと入る。階段を降りながら、苦しげに呟く。
「ーーーエドワード君、アルフォンス君、すまない。本当に・・アルモニはもう、助からないんだ。
だが、これは私が自ら招いた厄災。後は、私が全ての幕を下ろす。
これ以上、君たちを捲き込むわけにはいかないからな。
分かってくれ、大切な友人の弟子たちよ」
腕の中のアルモニを見る。
「・・お前も私の大事な娘だ。誰がなんと言おうとーー
アルモニ、ずっと自分勝手だったパパの最後のわがままを聞いておくれ。
お前と、そして私を救う方法は、もうこれしか残ってないんだよーーー」
エリスはつまらなそうに、必死で羽を拾っているエドワードとアルフォンスを、眺めていた。
暫くして、エドワードの動きが止まる。
「・・・妙だな」
掌の、拾い集めた羽を見つめる。
「何やってるんだよ、兄さん。早く羽を集めないとアルモニがーー」
「分かってる。だけど、ちょっとおかしくないか?アル、お前、この羽からエネルギーを感じるか?」
そう問われ、アルフォンスも鎧の掌を見た。
「え・・?う・・いや・・別にーー何も感じない」
「あぁ、そうだよ、何も感じないんだ。この散らばった羽からは、何の波動もエネルギーも感じない」
「ーーー!!兄さん、羽が!!羽が消える!!」
2人が拾い集めた羽は、見る見るうちに消えてなくなった。
「やっぱりか!この羽はただの残りカスだ!アルモニを救う力なんて残ってない!!」
「そんな・・じゃあ教授は嘘を?どうしてそんな嘘をーーーあ、もしかして!!」
「まずいぞーーアル、教授を追うぞ!エリスも来い!!」
「はーい」
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