第4章 故郷
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【偲び依る魂】
暗い抗内に、アルフォンスの声が響く。
「あんなにキレイな人なのに、怪物と何か関係があるみたいに言うね」
「この前のリオールのこともあるしな。この状況で、関係ないって方が不自然だろ」
ランプを翳して先頭を歩くエドワードは、振り返らずに答えた。
2人に挟まれて歩くマリーゴールドは、足元を見ながら何やら考え込んでいる。
あの女の人。見たことがある気がする。どこでだろう。
記憶を辿ろうとすると、いつも靄が立ち込めたように頭の中がハッキリしない。
病気のせいだと、父は言っていた。
じゃあ、時折頭の中に響く声もーー?
ーーーマリィ
「なんだ、この場所は?」
エドワードの声に、顔を上げた。
洞窟の奥の、舞踏会でも開けそうな程広々とした場所に出た。
いやに明るいと思って上を見ると、シャンデリアの替わりに、満月が広間を照らしている。
何者かが、天井をぶち抜いたらしい。ランプの明かりなど、必要ない程明るかった。
その月明かりが照らし出しているのは、広間の中心に描かれた巨大な絵。
羽を広げた鳥ーーいや、雄々しい角をはやした髑髏を描いた錬成陣。
その錬成陣を見たエドワードは、地の底に引きずり込まれるような感覚を覚えた。
「エド・・怖い・・」
マリーゴールドも感じたらしく、エドワードの後ろで身を固くした。
「見たことのない錬成陣だね。一体、何を造るために?」
アルフォンスが一歩踏み出した時
「ウウウウウウウッッーーー!!」
低い唸り声が響いた。
「!?誰だっ!!」
「エド!あそこ!!」
マリーゴールドが指を指したのは、屋根を失った頭上だった。
満月を背に浮かぶ黒いシルエットは、長い髪を棚引かせて錬成陣の中心へ降りて来る。
3人の眼前で、黒いシルエットが徐々に彩られていく。
「お前は、確かリオールで!!」
見覚えのある姿に、エドワードは驚愕する。
全身を覆う鱗のような模様。腕に生えた背鰭。裂けた口。胸元のーー赤い石
「兄さん、ひょっとしてリゼンブールに怪物が出たのは、この人の仕業なんじゃ!」
「やいっ!テメェ何者だ!一体、何を企んでやがる!」
「ゥゥゥゥゥーーガアアアアァァァッ!!!」
「話は通じないみたいよ!エド!」
叫ぶ女の怪物に、マリーゴールドは悲鳴をあげた。
「俺たちにケンカを売ろうって目だな。どんな力を持っているか分からない。気をつけろ!」
「うん!」
アルフォンスが身構えた時、錬成陣から黒い怪物が這い出してきた。
「っ!!」
「マリィ!怯むな!」
「うん!!」
エドワードがランプを地面に置くと、マリーゴールドは錬成陣の描かれた手袋をはめる。
青白い光がランプを覆う。それは見る間に姿を変え、サーベルになった。
そのサーベルの先から、赤い炎が迸る。その燃え盛るサーベルを、マリーゴールドは握り締める。
「私もーー戦う!」
.
暗い抗内に、アルフォンスの声が響く。
「あんなにキレイな人なのに、怪物と何か関係があるみたいに言うね」
「この前のリオールのこともあるしな。この状況で、関係ないって方が不自然だろ」
ランプを翳して先頭を歩くエドワードは、振り返らずに答えた。
2人に挟まれて歩くマリーゴールドは、足元を見ながら何やら考え込んでいる。
あの女の人。見たことがある気がする。どこでだろう。
記憶を辿ろうとすると、いつも靄が立ち込めたように頭の中がハッキリしない。
病気のせいだと、父は言っていた。
じゃあ、時折頭の中に響く声もーー?
ーーーマリィ
「なんだ、この場所は?」
エドワードの声に、顔を上げた。
洞窟の奥の、舞踏会でも開けそうな程広々とした場所に出た。
いやに明るいと思って上を見ると、シャンデリアの替わりに、満月が広間を照らしている。
何者かが、天井をぶち抜いたらしい。ランプの明かりなど、必要ない程明るかった。
その月明かりが照らし出しているのは、広間の中心に描かれた巨大な絵。
羽を広げた鳥ーーいや、雄々しい角をはやした髑髏を描いた錬成陣。
その錬成陣を見たエドワードは、地の底に引きずり込まれるような感覚を覚えた。
「エド・・怖い・・」
マリーゴールドも感じたらしく、エドワードの後ろで身を固くした。
「見たことのない錬成陣だね。一体、何を造るために?」
アルフォンスが一歩踏み出した時
「ウウウウウウウッッーーー!!」
低い唸り声が響いた。
「!?誰だっ!!」
「エド!あそこ!!」
マリーゴールドが指を指したのは、屋根を失った頭上だった。
満月を背に浮かぶ黒いシルエットは、長い髪を棚引かせて錬成陣の中心へ降りて来る。
3人の眼前で、黒いシルエットが徐々に彩られていく。
「お前は、確かリオールで!!」
見覚えのある姿に、エドワードは驚愕する。
全身を覆う鱗のような模様。腕に生えた背鰭。裂けた口。胸元のーー赤い石
「兄さん、ひょっとしてリゼンブールに怪物が出たのは、この人の仕業なんじゃ!」
「やいっ!テメェ何者だ!一体、何を企んでやがる!」
「ゥゥゥゥゥーーガアアアアァァァッ!!!」
「話は通じないみたいよ!エド!」
叫ぶ女の怪物に、マリーゴールドは悲鳴をあげた。
「俺たちにケンカを売ろうって目だな。どんな力を持っているか分からない。気をつけろ!」
「うん!」
アルフォンスが身構えた時、錬成陣から黒い怪物が這い出してきた。
「っ!!」
「マリィ!怯むな!」
「うん!!」
エドワードがランプを地面に置くと、マリーゴールドは錬成陣の描かれた手袋をはめる。
青白い光がランプを覆う。それは見る間に姿を変え、サーベルになった。
そのサーベルの先から、赤い炎が迸る。その燃え盛るサーベルを、マリーゴールドは握り締める。
「私もーー戦う!」
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