第4章 故郷
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「マリィ、どうしてここに!?」
「あ・・後をついて来たの・・」
「危ないじゃないか!」
いつもは温厚なアルフォンスだが、今夜ばかりは、理由も訊かずにマリーゴールドを咎めた。彼女は俯く。
「ごめんなさい・・」
「マリィ、ばっちゃんの所に戻るんだ。アル、送ってけ」
「うん。さあ、行こう。マリィ」
エドワードが言うと、アルフォンスはマリーゴールドの肩に手を置いた。
「待って!エド、私も知りたいの!」
必死に訴える翠の瞳が、エドワードを見る。
「何を知りたいんだ?」
「怪物の秘密」
「・・どうして」
「どうしてって・・うまく説明出来ないんだけど・・知らなきゃいけない気がして」
「何の為に?」
エドワードの厳しい眼差しに、マリーゴールドは宙を見る。
・・・
「私たちの為」
「私たち?」
探るように返すと、マリーゴールドは
「あ・・ううん・・・」
洞窟の中に沈黙が落ちる。
ランプが、固い決意のマリーゴールドの顔を、闇の中に仄かに浮かび上がせた。
「ふぅーっ・・仕方ないな。俺たちから、絶対離れんなよ」
「兄さん!」
「ありがとう!エド!」
「よし、石板を嵌めるぞ」
マリーゴールドが見つけた石板を、あいている部分に嵌める。窪みは、隙間無く埋まった。
「ピッタリはまったね」
「おっし、これで開くぞ」
「うん!」
期待に満ちた眼で、扉を見つめる。が、何の変化も起こらず、3人は顔を見合わせた。
「・・何も起きないね、兄さん」
「マジか?」
「これがカギじゃないのかな?」
その時、窪みに嵌めた石板に描かれた錬成陣から、青白い光が放たれた。
光が消えると、扉は重苦しい音を立てて、観音開きに開く。
「ビビらせんなよ~。ちゃんと開くじゃねえか」
「これで先に進めるね。けど、この向こうには、一体何があるのかな?」
扉の奥の暗闇をランプで翳すが、灯りは闇に吸い込まれるだけで、何も照らし出さない。
「黒い怪物と、あの女の人の正体・・それが分かるような手懸かりがあればな」
扉の中は、決して愉快なモノはないだろうーー
そう確信しながら、エドワードはいっ歩踏み出した。
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