第4章 故郷
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怪物が全て土に吸い込まれると、アルフォンスはエドワードに向き直った。
「少し見た目は違うけど、リオールで会ったのと同じ怪物・・だよね」
「人間に化けてたって云うのかよ。何なんだ、コイツら」
エドワードは、険しい表情で腕を組む。
「何か言ってたよね。メイレイがどうとか」
「メイレイ?『命令』のことか?『誰』に『何』を命令されたってんだ?
命令を実行出来るってことは、怪物には知能があるのか?」
「う~ん・・」
考え込むアルフォンスに、エドワードは洞窟の入り口を一瞥した。
「ここで悩んでてもしょうがないか。怪物の正体を突きとめねえとな」
入り口に掛けてあるランプをひとつ手に取ると、エドワードは洞窟の中へ入って行く。
アルフォンスも、後に続いた。
洞窟は、入るとすぐに広い空洞がある。
その空洞の先が細かく枝分かれしており、複雑な地形を作っていた。
昔は鉱物資源が穫れたのだが、今は掘り尽くされ近寄る者はいない。
だが、ごく最近何者かが入り込んだらしい。
洞窟のあちらこちらに、入り口にあったランプと同じ物が、弱々しい明かりを灯していた。
その薄明かりの先を、アルフォンスは指差した。
「兄さん、あの人!!」
「あれは、リオールで会った指輪の!」
「・・・」
リオールに現れた時と同じように、女はただ静かに佇んでいる。
ふたりは走り寄った。
「あんた、一体何なんだッ!どうして、俺たちの前に現れるッ!」
問い詰めるエドワードに、悲しい視線を向けると
「お願い・・助けて・・あの人たちを・・」
耳を澄まさないと聞こえない、悲しみに満ちた弱々しい声。
その言葉に、眉を顰める。
・・・・・
「あの人たち?あの人たちって、誰のことだよ!」
それには答えず、彼女は続けた。
「このままだと・・この村も大変なことに・・扉の、先にーー」
そう云うと踵を返し、坑道の中へ入って行く。
「あ、ちょっと待って!」
声を掛けながら、アルフォンスは後を追う。だが
「あれ?いない」
「消えた・・のか」
女が消えた先には、見知らぬ扉が坑道を塞いでいた。
「もしかして、この扉の先に?ねえ兄さん。ボクたちが子供の頃は、こんな扉なかったよね」
「・・とにかく、開けてみるか」
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