第4章 故郷
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【安息の地】
エドワードが右腕を破壊されてから、彼の髪を編むのはマリーゴールドの日課になった。
リゼンブールに来て3日めの朝も、エドワードとアルフォンスが使う部屋で、髪を三つ編みにしていた。
「エド・・浮かない顔だね。機械鎧が出来上がったのに」
夕べ、ウィンリィが今夜中に仕上げると言っていた。
まだ仕事部屋から姿を現してはいないが、彼女のことだ。信じていいだろう。
「機械鎧が出来んのは嬉しいんだけどよ・・」
言葉を濁すエドワードに、マリーゴールドは首を傾げた。
「?」
「いいかい?いくよ」
暗い瞼の向こうから、ピナコの声がした。
ビシッッーー!!!
甲高い金属音がして、エドワードの背が弓なりに反る。
「ーーッ!!!!」
リビングのソファーの上で、声に成らない悲鳴を上げた。
「ふぅ・・」
「エド・・大丈夫?」
初めて見た機械鎧の接続に、マリーゴールドは心配そうに顔を覗き込む。
「毎度、この神経繋ぐ瞬間がイヤでよ・・」
まだ痛みの残る肩口をさすりながら、エドワードは立ち上がる。
「泣き言を言わないの。はい、動かしてみて。どう?」
ウィンリィに急かされ、エドワードは軽いストレッチをして、接続の具合を確認する。
「ーーうん、いい感じ」
痛みも引いてきたのか、エドワードも笑顔になる。
「あんたのことだから、どうせ手入れをサボると思って。今回はクロームの比率を高くして、錆びにくくしてみたんだけどーー」
「マリィ、アルんとこにいくぞ!!」
「えっ?あ、エド!」
機械鎧の詳細を説明するウィンリィの声を聞かず、マリーゴールドの手を取った。
リビングを走り出るマリーゴールドの耳に、彼女の罵声が響いた。
「ーーって、聞きなさいよ!!あんたは!!!!」
「アル!!」
アルフォンスとアームストロングは、ロックベル家の庭にいた。
エドワードとマリーゴールドが姿を見せると
「兄さん!腕、綺麗に直ったね。さすが、ばっちゃんとウィンリィだ」
嬉しそうなアルフォンスの声に、エドワードも破顔する。
「まーな。よっし、次はアルの番だ」
イーストシティの憲兵が集めた破片を、アルフォンスの前に置く。
「・・ねえ、エド。アルの魂を繋いでる紋章ってーー」
「ん?あぁ、それならこれだ」
鎧の頭を外すと、中を指差した。
「これが・・・」
鎧に描かれた錬成陣を、じっと見つめる。
赤かったであろう血は、もう黒く色を変えていた。
2人の苦汁の長さを、物語るように。
「・・マリィ、もう、いいか?」
訝しい顔で、エドワードが言った。
その声に、マリーゴールドは我に返る。
「へっ?あ、うん!ごめんね、邪魔しちゃって」
「・・じゃあ、いくぜ。アル」
.
エドワードが右腕を破壊されてから、彼の髪を編むのはマリーゴールドの日課になった。
リゼンブールに来て3日めの朝も、エドワードとアルフォンスが使う部屋で、髪を三つ編みにしていた。
「エド・・浮かない顔だね。機械鎧が出来上がったのに」
夕べ、ウィンリィが今夜中に仕上げると言っていた。
まだ仕事部屋から姿を現してはいないが、彼女のことだ。信じていいだろう。
「機械鎧が出来んのは嬉しいんだけどよ・・」
言葉を濁すエドワードに、マリーゴールドは首を傾げた。
「?」
「いいかい?いくよ」
暗い瞼の向こうから、ピナコの声がした。
ビシッッーー!!!
甲高い金属音がして、エドワードの背が弓なりに反る。
「ーーッ!!!!」
リビングのソファーの上で、声に成らない悲鳴を上げた。
「ふぅ・・」
「エド・・大丈夫?」
初めて見た機械鎧の接続に、マリーゴールドは心配そうに顔を覗き込む。
「毎度、この神経繋ぐ瞬間がイヤでよ・・」
まだ痛みの残る肩口をさすりながら、エドワードは立ち上がる。
「泣き言を言わないの。はい、動かしてみて。どう?」
ウィンリィに急かされ、エドワードは軽いストレッチをして、接続の具合を確認する。
「ーーうん、いい感じ」
痛みも引いてきたのか、エドワードも笑顔になる。
「あんたのことだから、どうせ手入れをサボると思って。今回はクロームの比率を高くして、錆びにくくしてみたんだけどーー」
「マリィ、アルんとこにいくぞ!!」
「えっ?あ、エド!」
機械鎧の詳細を説明するウィンリィの声を聞かず、マリーゴールドの手を取った。
リビングを走り出るマリーゴールドの耳に、彼女の罵声が響いた。
「ーーって、聞きなさいよ!!あんたは!!!!」
「アル!!」
アルフォンスとアームストロングは、ロックベル家の庭にいた。
エドワードとマリーゴールドが姿を見せると
「兄さん!腕、綺麗に直ったね。さすが、ばっちゃんとウィンリィだ」
嬉しそうなアルフォンスの声に、エドワードも破顔する。
「まーな。よっし、次はアルの番だ」
イーストシティの憲兵が集めた破片を、アルフォンスの前に置く。
「・・ねえ、エド。アルの魂を繋いでる紋章ってーー」
「ん?あぁ、それならこれだ」
鎧の頭を外すと、中を指差した。
「これが・・・」
鎧に描かれた錬成陣を、じっと見つめる。
赤かったであろう血は、もう黒く色を変えていた。
2人の苦汁の長さを、物語るように。
「・・マリィ、もう、いいか?」
訝しい顔で、エドワードが言った。
その声に、マリーゴールドは我に返る。
「へっ?あ、うん!ごめんね、邪魔しちゃって」
「・・じゃあ、いくぜ。アル」
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