第1章 リオール
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奇跡の業 1
広場を抜け、住宅地に入った。
レンガで造られた、落ち着いた街並み。
郵便局などの公共施設は、休日の為、閉じられている。
先程の店の主の言葉通り、レト教が街の発展を促しているのは本当のようだ。
2人は真っ直ぐに、神殿を目指していた。
静かな街並みに、アルフォンスの足音が響く。
「兄さん、見てよ。軍人さんが指名手配されてるよ」
アルフォンスが指差した店の壁には、指名手配犯のポスターが貼ってある。
「何々?ガンツ?ふ~ん。ま、覚えてたらな」
エドワードは、興味無さ気に呟いた。
「この道を行けば、コーネロ教主様のいる、レト教の神殿がある筈だよな」
「うん、兄さん」
歩きながら、エドワードは腕を組んだ。アルフォンスは、金属音を立てて頷く。
「しかし、『奇跡の業』かーーホントに、死者を復活させられるのかね」
「やっぱり、『賢者の石』と関係あるのかな」
兄を見下ろす。
「そりゃあ、当然ーー」
エドワードは、急に黙った。
「兄さん」
「あぁ」
エドワードとアルフォンスの前を、詰め襟の服を着た3人の男たちが遮った。
「おい、お前。国家錬金術師のエドワード・エルリックだな」
「だとしたら何?あんたらこそ、誰なんだよ」
威圧的な態度に、エドワードも負けじと返す。
「コーネロ様とお会いしようとしているようだがーー残念ながら、それは出来ない相談だ。何故ならばーー」
一番前にいる男が、目で合図を送る。
すると、後ろの男たちが、2人を取り囲む。しかも、銃を隠し持っていた。
「お前たちの御霊は、今ここで、天に召されることになっているからだ!」
アルフォンスは、男たちを見渡す。
「それって、ボクたちを殺そうってこと?」
「なんかよくわかんねーけど。ケンカ売るってんなら、買ってやるぜ!」
言うやいなや、エドワードは突進した。
「ちょっ、ちょっと、兄さん!」
慌てて呼び止めるが、エドワードはニヤリと笑い、アルフォンスを急かした。
「早くしろよ!アル!」
「もうっ!」
仕方ないなとボヤきながら、アルフォンスはエドワードの後に続いた。
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広場を抜け、住宅地に入った。
レンガで造られた、落ち着いた街並み。
郵便局などの公共施設は、休日の為、閉じられている。
先程の店の主の言葉通り、レト教が街の発展を促しているのは本当のようだ。
2人は真っ直ぐに、神殿を目指していた。
静かな街並みに、アルフォンスの足音が響く。
「兄さん、見てよ。軍人さんが指名手配されてるよ」
アルフォンスが指差した店の壁には、指名手配犯のポスターが貼ってある。
「何々?ガンツ?ふ~ん。ま、覚えてたらな」
エドワードは、興味無さ気に呟いた。
「この道を行けば、コーネロ教主様のいる、レト教の神殿がある筈だよな」
「うん、兄さん」
歩きながら、エドワードは腕を組んだ。アルフォンスは、金属音を立てて頷く。
「しかし、『奇跡の業』かーーホントに、死者を復活させられるのかね」
「やっぱり、『賢者の石』と関係あるのかな」
兄を見下ろす。
「そりゃあ、当然ーー」
エドワードは、急に黙った。
「兄さん」
「あぁ」
エドワードとアルフォンスの前を、詰め襟の服を着た3人の男たちが遮った。
「おい、お前。国家錬金術師のエドワード・エルリックだな」
「だとしたら何?あんたらこそ、誰なんだよ」
威圧的な態度に、エドワードも負けじと返す。
「コーネロ様とお会いしようとしているようだがーー残念ながら、それは出来ない相談だ。何故ならばーー」
一番前にいる男が、目で合図を送る。
すると、後ろの男たちが、2人を取り囲む。しかも、銃を隠し持っていた。
「お前たちの御霊は、今ここで、天に召されることになっているからだ!」
アルフォンスは、男たちを見渡す。
「それって、ボクたちを殺そうってこと?」
「なんかよくわかんねーけど。ケンカ売るってんなら、買ってやるぜ!」
言うやいなや、エドワードは突進した。
「ちょっ、ちょっと、兄さん!」
慌てて呼び止めるが、エドワードはニヤリと笑い、アルフォンスを急かした。
「早くしろよ!アル!」
「もうっ!」
仕方ないなとボヤきながら、アルフォンスはエドワードの後に続いた。
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