第4章 故郷
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「あ~、やっぱ護衛なんて、いらなかったよな。早く腕を直して、少佐とおさらばしたいもんだ」
アルフォンスとアームストロングが追い付くと、エドワードはうんざりした様子で言った。
それを聞いたアームストロングは、くわっと眼を見開いた。
「何を言う、エドワード・エルリック。他人の手を借りること。それは決して、恥ではないぞ」
エドワードは振り返ると、アームストロングを見上げた。
「自分の弱さを謙虚に認め、時には、素直に他人の助力を得る。それもまた、その者の強さだ」
「わ、分かった分かったーー」
説教が長引かぬよう、エドワードは慌てて同意した。アームストロングは、満足気に頷く。
「ところで、我輩は機械鎧の整備士とやらを見るのは、初めてでな」
「あ、私もよ。ねえ、まだ遠いの?」
「向こうに家が見えるだろ?あれがそうだよ」
エドワードは、一本道の先を指差した。
指の先に、二階建ての家が見える。
家の前で、道はふたつに分かれていた。
「昔からの馴染みで、安くしてくれるし、いい腕してるよ」
懐かしそうに言うエドワードに、マリーゴールドの口元も綻ぶ。
「へぇ・・どんな人だろう?」
マリーゴールドは、勝手に機械鎧の職人像を、頭に思い描いた。
「じゃ、行こうぜ」
家の前に、小柄な老女が立っていた。手には、煙管を持っている。
その老女に向かって、エドワードは手を上げた。
「よう、ピナコばっちゃん!また、頼むよ」
「ばっちゃん、久しぶりーー」
アルフォンスも、嬉しそうに声を掛ける。
「よく来たね。元気そうじゃないか」
煙管をふかしながら、ピナコはニッと笑った。
アームストロングは、傍らにアルフォンスの入った木箱を下ろし、直立不動の姿勢をとった。
「お初にお目にかかります。我輩、アレックス・ルイ・アームストロングと申します」
礼儀正しいアームストロングに、嬉しそうに目を細めた。
「ピナコ・ロックベルだよ。よろしく。しかしーー」
アームストロングと、その隣りに並ぶエドワードを交互に見る。
「しばらく見ない間に、エドはちっさくなったねえ」
自分よりは大きいエドワードとアームストロングを見比べ、ピナコは楽しそうに言った。
エドワードは、目を三角にして拳を振り上げる。
「なーーっ!!誰がちっさいって!?このミニマムババ!!」
ピナコも負けていない。
エドワードの鼻先で、言い返す。
「いったね、ドちび!マイクロちび!!」
「豆粒ババア!!ミジンコババア!!」
しばらく互いに罵り合っていたが、それを呆気にとられて見ているマリーゴールドに目をやった。
「で、こっちのお嬢さんは?」
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