第3章 イーストシティの怪
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「だから、タッカーさんがーー」
「そうじゃない。それ以外にーーだ」
声を荒げて答え掛けたエドワードを、今度はマスタングが遮った。
エドワードは、扉を閉める。
「我々がタッカー邸を訪れた時、彼女は酷く怯えていた。尋ねても、何も言わない」
ホークアイが、エドワードをやんわりと宥める。
「自分でも、上手く説明出来ないようだったわ。心配してるのよ」
エドワードは、マスタング、ホークアイと視線を合わせた後、黙っているヒューズとハボックを見た。
「大佐はーー大佐たちは、マリィのこと知ってんのか?」
下水道で、バルドというテロリストと戦っていた時。教える前から、マスタングは彼女の名を呼んだ。
マリィーーと。
「あぁ・・マリィを知っていると云うより、彼女の父親をね」
「たいーー」
「男なら、護ってみせたまえ。鋼の」
顔の前で指を組み、薄い笑みを浮かべる。
「言われなくても分かってるよ!!」
心の中を見透かされた気がして、捨て科白を残して部屋を出た。
「エドも、お年頃か」
乱暴に閉められたドアに、苦笑いしてヒューズが言った。
マスタングは机の引き出しを開けると、失踪事件の書類を取り出す。
それをパラパラと捲りながら、はっきりと口角を上げた。
「あれだけ顔に出ているのに、鋼のは気付いていないようだ。子供だな。手に取るようにわかる」
「大佐、またからかって・・」
「あぁ、すまない中尉」
ホークアイが咎めると、マスタングは詫びの言葉を口にする。
だが、それが口先だけだと言うことは、誰が見ても明らかだった。それが証拠に
「謝るなら、エドワード君に謝って下さい」
「覚えていたらな」
ーー謝る気なんかないんだから
ホークアイはため息をついた。
「さて、我々は鋼のから貴重な情報を得た。この情報を生かさない手はない。すぐに“怪物”の噂がある村や街を調べろ。信憑性の高い話は、現地へ行って直接聞いてこい!」
真顔に戻ったマスタングの命令に、ホークアイとハボックは踵をつけた。
「「はいっ!!」」
「さて、俺も中央へ戻るか」
ホークアイとハボックが部屋を出ると、大きく伸びをしてヒューズが言った。
「ヒューズ、頼みがある」
厳しい眼で、ドアを見つめていたマスタングが呟いた。
「何だよ、改まって」
「調べてもらいたい事がある」
next おまけ.
