第3章 イーストシティの怪
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「ところで」
マスタングは、マリーゴールドに視線を移した。
「鋼のとアルフォンスは故郷に戻るとして・・君は、家に帰るのかね?家は、カールフェルトだったな」
北部に近い街、カールフェルト。
広大な土地と、北部の山々から流れ込んでくる豊富な水で、アメストリスきっての農業地帯。
特に葡萄の栽培が盛んで、そこで製造されるワインは、カールフェルトの名産品となっていた。
自分の出身地を知っていることに疑問を抱きつつ、マリーゴールドは答える。
「いえ、このまましばらく、エドとアルと一緒に旅をします。それに、カールフェルトには、住んでないんです」
「ほおーーどこに住んでいるのかね?」
「ボンクールです」
マスタングは、僅かに眉をひそめる。
ボンクールは、カールフェルトとは正反対の南部の外れの地だ。
大した産業もなく、枯れた土地に貧しい村が幾つかあるだけの場所だった。
「ルイーニ氏は、あの屋敷と土地を手放したのかね?」
「・・はい」
「何かあったのかね?あの屋敷と葡萄畑を、君もお父上も大層気に入っていたようだったが?」
「あ・・いえ・・」
「錬金術は、いつ習ったのだね?」
畳み掛けるようなマスタングの質問に、マリーゴールドは困惑する。
「あ、あの・・・」
「もういいだろ、大佐。俺たち、早く出発したいんだ」
エドワードが、質問を遮った。
苛立ちと敵意を含んだ金眼が、マスタングを睨み付ける。マスタングは苦笑した。
「あぁ・・何かあったら、今度はすぐに報告したまえ。アームストロング少佐、駅まで車で行くといい。宜しく頼む」
「承知しました」
「へいへい」
アームストロングが頷くと、ぶっきらぼうに返事をして、エドワードは立ち上がる。
「すいません、アームストロング少佐」
「気にするな。軽いものよ」
アームストロングは、アルフォンスを肩に担ぎ上げた。
ハボックがドアを開けると、そのまま部屋を出る。
先程は彼に歓声を上げていたマリーゴールドだが、無言で立ち上がりアームストロングの後に続いた。
エドワードが、一番最後に部屋を出ようとした時
「鋼の」
マスタングが呼び止めた。
「タッカー邸で、何かあったのか?」
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