第3章 イーストシティの怪
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執務室のドアが開いた。
「皆、待たせたな」
マスタングとヒューズが、連れだって入って来る。
「3人とも、心配したぞ。まあ、無事で何よりだ」
執務机の前に置かれた上等なソファに座り、エドワードはヒューズに苦笑いをする。
隣に座るマリーゴールドは、無言で頭を下げた。
「無事って言えるかどうかは、分かんないけどね」
「大佐、あの、タッカーさんは・・」
アルフォンスは、今日は木箱に入っていた。
夕べは夜遅くにチェックインしたからいいが、片足だけの鎧姿を人に見られる訳にはいかない。
運んだのは、勿論アームストロング少佐だ。
「あぁ、それはもうヒューズが調べた。タッカー氏は殺害された。犯人は間違いなく、君たちを襲ったあの男。傷の男だ」
あっさりと、マスタングは告げた。
彼の、同情の欠片もない冷たい言い方に、エドワードとマリーゴールドは、一瞬顔を見合わせた。
「昨日だけで、3人も殺されちまった。憲兵にタッカーに、それからタッカーの娘さんだ」
ヒューズが腕を組んで、痛まし気に言った。
「娘さん」という言葉に、地下の研究室にあった写真を思い出す。
「あの写真・・やっぱりタッカーさんは、子供がいたんですね」
「おうよ。しかもその娘、傷の男に殺される前にタッカーにーー」
「ヒューズ!」
その先の言葉を、マスタングが遮った。彼の声も顔も、厳しかった。
ヒューズは、慌てて言葉を濁す。
「ーーっと、いや、これはお前らには関係ない話だな。悪い、忘れてくれ」
3人は、ただ黙って聞いていた。
「厄介な奴が現れたものだ。だが、私の管轄に来たからには、これ以上好き勝手にはさせん。次に会った時は、問答無用でーー潰す」
部屋の中に、重苦しい沈黙が訪れた。
それを吹き飛ばすように、ヒューズは明るく話し掛ける。
「さて、辛気臭え話はこれで終わりだ。エド、アル、これからどうする?」
「アルの鎧を直してやりたいんだけど、この腕じゃ、術を使えないしなぁ」
右肩を押さえながら、エドワードは壁際にいるアルフォンスを見た。
「我輩が、直してやろうか?」
いつの間に軍服を脱いだのか、上半身裸のアームストロングがポージングしていた。
「遠慮します」
力いっぱい、アルフォンスは否定する。
「なぜ脱ぐ・・?」
ウンザリした顔で、エドワードは呟いた。
「そうですよ、少佐。女の子の前で。マリィちゃんがびっくりしてーー」
ホークアイがアームストロングを咎める。だが
「・・・」
「マリィちゃん・・?」
マリーゴールドは、目を見開いてアームストロングを見ていた。
「スゴーイ!!」
「え?」
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