第3章 イーストシティの怪
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「アルフォンス!!」
傷の男が消えて、金縛りが解けたようにエドワードは弟に駆け寄る。
俯いて返事をしないアルフォンスを、膝をついて覗き込む。
「大丈夫か、おい、アルフォンス!!」
アルフォンスは、やっと顔を上げた。
「このーーバカ兄!!なんでボクが逃げろって言った時に、逃げなかったんだよ!!」
怒ることがめったにないアルフォンスが、力の限り怒鳴った。それに戸惑いつつ
「だから、アルを置いて逃げるわけにはーー」
怒ったような、困ったような。複雑な顔でエドワードは言った。
「それがバカだって言うんだーーっ!!」
死んでしまったら、何にもならない
今まで苦しんできたことも
悲しみを分かち合ってきたことも
共に歩いてきたこと 全てが
エドワードは、泣き笑いの顔でアルフォンスを見つめた。
アルフォンスもーーきっと同じ顔をしているに違いない。
「はは・・ボロボロだな、俺たち。カッコ悪いったらありゃしねえ」
震える唇で、呟いた。
「でも、生きてる」
鎧の中で、優しく響いた。
「うん・・生きてる」
「君たちを心配している人物が、もうひとり居るんだが」
マスタングが、ふたりに近づいて来た。
「え?」
「エド!!アル!!」
憲兵を押しのけ、マリーゴールドが長いストロベリーブロンドを濡らして走って来る。
「「マリィ!!」」
「エドッ!!」
「うわっ!!」
座り込んでいるエドワードに抱きついた。
不意をつかれたエドワードは、後ろに手を突く。
「マリィ・・」
雨に濡れるマリーゴールドの瞳に、涙が溢れる。
「エド・・エド・・」
「マリィ・・」
エドワードを確かめるように、何度も名を呼び肩に額を押し当てた。
背中に廻った手が、ギュッと黒いシャツを掴んだ。
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