第3章 イーストシティの怪
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「そこまでよ!!」
「むーー」
男が振り向くと、マスタングの部下、リザ・ホークアイが銃を手に立っていた。
「危ない所だったわね、エドワード君」
「中尉!コイツは!?」
エドワードが声を絞り出す。
「その男は、一連の国家錬金術師殺しの容疑者ーーだったけど。この状況から見て、犯人確定になったわね」
この男が、ヒューズの言っていた人物に間違いない。
「一連の国家錬金術師殺し?じゃあ、コイツが“傷の男”!?」
その時、駆けつけた憲兵が傷の男を包囲した。
ジャン・ハボック少尉とロイ・マスタング大佐も姿を見せる。
傷の男は、銃を構えるハボックを一瞥すると、マスタングに向き直る。
「我は、神の代行者として裁きを下す者なり。邪魔をするというのならば、貴様等も排除するのみだ」
少しの動揺も見せずに、傷の男は言った。
その言動に、マスタングは不愉快を露わに眉をひそめる。
「ほう、面白い。ならば、私が相手になってやる」
薄笑いする唇の端を上げ、右手を前に突き出した。
突き出した指を動かそうとした瞬間
「何を言ってるんです!雨の日は無能なんですから、下がってて下さい、大佐!!」
隣にいるホークアイが、力の限り叫んだ。
「む、無能・・・」
マスタングは、うなだれて固まった。
「国家に仇なす不届き者よ。錬金術師を滅ぼすつもりなら、まず我が輩を倒してみせよ!
この、豪腕の錬金術師。アレックス・ルイ・アームストロングをな!!」
またひとり、軍属の国家錬金術師が傷の男の前に現れた。
何故か、上半身裸だった。
しかしその体躯は“豪腕”の名に相応しく、逞しく筋肉が盛り上がっていた。
「むーわ流石にこの人数相手だと、分が悪い」
傷の男は後退しはじめる。
「おっと。この包囲から、逃れられると思っているのかね」
勝ち誇った顔で、無能のマスタングは言う。
それを見た傷の男の指が、ピクリと動く。
「ーーぬんッ!!」
素早く、地面に手をついた。
赤い光が掌から迸る。
それと同時に、コンクリートが
「うわっ!!」
溜まらず顔を庇ったハボックが、悲鳴を上げた。
やがて、飛礫が収まり顔を上げると
「あの野郎、地面に穴を!」
地面には、ポッカリ穴が開いていた。そこへ飛び込んだのだろう。
穴の中は、地下水道に繋がっている。
「追いますか?大佐」
ホークアイがマスタングに尋ねる。
「いや、いい。危険過ぎる」
険しい顔で、マスタングは答えた。
.
