第3章 イーストシティの怪
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「――はっ!?お前は、額に傷の――!!」
憲兵は、サーベルに手を掛けた。
「あ、よせ!!」
見たことのない男だった。だが、とっさに憲兵を止めた。
理由はわからない。
ただ身体中の神経が、危険信号を発していた。
この男はーーヤバい!!
「ふんーーっ!!」
男の右手が、憲兵に触れた。
「ぎゃあああああーー!!」
一瞬のうちに、辺りは血の海になった。
憲兵の身体は、雨に濡れる地面に倒れ込む。
倒れた身体は何度か痙攣したあと、ピクリとも動かなくなった。
な、何なんだ。コイツはーー
「エドワード・エルリック。神の道に背きし錬金術師・・滅ぶべし!!」
立ちはだかる男に、エドワードとアルフォンスは僅かに後退りながら構えた。
憲兵から流れ出た大量の血は、雨で洗い流されていく。
それでも、辺りに漂う血の匂いは消えなかった。
その匂いに、顔が歪む。
「アンタ、何者だ。何で俺を狙う!!」
恐怖を感じながらも、エドワードは隙を伺う。
「貴様ら“創る者”がいれば、“壊す者”もいる。そういうことだ」
エドワードは、アルフォンスを一瞥する。
「やるしかねえーーてか。いくぞ!!アル!!」
「いい度胸だ」
男はそう呟くと、向かって来るエドワードに対し、右手を地面につける。
手をつけた場所から赤い光がおこり、地割れのように大地が裂ける。
「うわっ!!」
足下を掬われ、エドワードは後ろへ倒れる。
「兄さーーっ!!」
男は素早く、アルフォンスに接近した。右脇腹に、赤い光ーー
「ーーっ!!」
「アル!!!!」
脇腹から足まで無惨に鎧を抉られ、アルフォンスは立っていることが出来ずに地面に崩れ落ちる。
「ヤロオオオォォォッ!!!」
「ふん。両の手で輪を作り、循環させた力をもって錬成するわけか」
男は、エドワードを冷静に観察している。
「ならば、まずはその右手を破壊させてもらう!!」
「させるかっ!!」
機械鎧の右手で、エドワードは殴りかかった。
「ーー!!」
「兄さんーー!!」
アルフォンスは、悲鳴を上げた。
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