第3章 イーストシティの怪
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「なあ、ヒューズ・・・私はそろそろ、仕事に戻りたいのだがーー」
ウンザリした顔で、マスタングは言った。
エドワードたちが出て行った後、ヒューズは延々と、娘と妻の自慢話をしていた。
執務机の上には、彼の愛妻と愛娘の写真が並べられている。
ふと、デレデレとした顔が思い出したように変わった。
「そういえば、なあロイ。エドがマリィって呼んでた娘は、マリーゴールドだよな?」
「あぁーーそう言っていた」
「俺らのこと、全然、覚えてねえみたいだったな・・よく似た別人か?」
写真をまとめ、軍服のポケットにしまう。
マスタングは、わずかに考えを巡らせる素振りを見せたが
「そんなことはないだろう。本人も、マリーゴールド・モンテフォルトと名乗っていたのだから。おまえは兎も角、私のことまで覚えていないとは・・」
嘆かわしいと、大きなため息をついた。
「おい・・」
どういう意味だよと、ヒューズはマスタングを睨んだ。その時ーー
バタンッーー!!
「大佐!!大変ッスよ!!」
ノックもせずに、部下であるジャン・ハボック少尉が飛び込んで来た。
「なんだ、ハボック。私は今、悲しみに打ちひしがれているのだ・・」
「冗談言ってる場合じゃないッスよ!!バスク・グラン准将が、視察中に殺されたんです!!」
大股で歩み寄ると、声を荒げて報告する。
「なっ!?」
「グラン准将がか!?」
マスタングが目を見開く。
ヒューズも、信じられないとハボックを見る。
「馬鹿な!?国家錬金術師の上に、軍隊格闘の達人だぞ!?」
「傷の男ーーー奴の仕業です!」
ハボックの報告に、ヒューズの顔が青ざめる。
「傷の男だと!?マジでこの街に居やがったのかよ!?准将が殺されて、あとこの街にいる国家錬金術師といやあーーロイ!!」
あまりに急な展開に、心臓が早鐘を鳴らす。
だが、それを面に出すようなまねはしないーー
「市内緊急配備だ!!手のあいている者は、全員私に続け!!タッカー邸へ向かうぞ!!」
「了解ッス!!」
ハボックが敬礼し慌てて出て行くと、ヒューズが呟いた。
「あいつらが出てってから、だいぶ時間が経つぞ。
ハチ合わせしてなきゃいいがーー」
マスタングはそれを聞きながら、厳しい顔で引き出しを開けた。
ーーー私の管轄内で、死ぬことは許さんぞ、鋼の
白い手袋を取り出し、ヒューズと共に部屋を後にした。
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