第3章 イーストシティの怪
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綴命の錬金術師 4
屋敷の中は、また沈黙した。
「獣の声ーーか?」
険しい表情で気配を伺っていたエドワードは、ゆっくり立ち上がった。
「アルフォンス、お前はマリィを見ていてくれ」
「兄さんは?」
「あの声が気になる。ちょっと、調べて来る」
エドワードは、マリーゴールドから離れる。
「1人じゃ危ないよ!」
アルフォンスの声に、ドアを半分開けたまま振り返った。
「マリィを、独りに出来ないだろ?」
「あ・・」
青白い顔で固く目を閉じているマリーゴールドを見下ろす。
「すぐに、戻って来る。心配すんな」
ニッと歯を見せて笑うと、エドワードはリビングを出て行く。その背中に、再度声を掛ける。
「兄さん!ムチャしないでよ!!」
書斎へ引き返したエドワードは、奥に地下へと降りる階段を見つけた。
その階段の下には、研究室があった。
「これは・・」
エドワードは立ち尽くした。
研究室の床一面が、血で赤く染まっている。
そして、血染めの床一面に描かれた、錬成陣。
「こんな所にも、血痕のあとが・・」
顔を歪めて床を見ながら、エドワードは腕を組んだ。
「・・大佐に連絡するか?でも、傷の男とは関係なさそうだしーーもう少し、調べてみるか」
左手で顎を掴むと、隅にある机に近づいた。
「写真か。タッカーさんと、娘か?だとしたら、この血痕は娘の方か・・?」
机の上の写真立てを、手に取る。
写真には、タッカーと三つ編みの少女が、笑顔で写っていた。
写真立てを戻そうとすると、一冊のノートが目についた。
「なんだーー日記か?」
「ン・・」
「マリィ、気分はどう?」
目を開けたマリーゴールドを、アルフォンスは心配そうに覗き込む。
「アル・・私・・?」
まだ虚ろな視線で、アルフォンスを見上げた。
「貧血で倒れたんだよ。あんなものみたら、無理もないよ」
マリーゴールドは、視線を泳がせる。
「・・エドは?」
「家の中を、調べてるよ」
「アル・・私、大丈夫だから。エドの所へ行ってあげて」
「でも・・」
エドワードを心配するマリーゴールドの瞳に、アルフォンスはため息をつく。
「分かったよ。マリィはここで、大人しく寝ててね」
エドワードが掛けたコートを、今一度、かけ直した。
「・・うん」
.
屋敷の中は、また沈黙した。
「獣の声ーーか?」
険しい表情で気配を伺っていたエドワードは、ゆっくり立ち上がった。
「アルフォンス、お前はマリィを見ていてくれ」
「兄さんは?」
「あの声が気になる。ちょっと、調べて来る」
エドワードは、マリーゴールドから離れる。
「1人じゃ危ないよ!」
アルフォンスの声に、ドアを半分開けたまま振り返った。
「マリィを、独りに出来ないだろ?」
「あ・・」
青白い顔で固く目を閉じているマリーゴールドを見下ろす。
「すぐに、戻って来る。心配すんな」
ニッと歯を見せて笑うと、エドワードはリビングを出て行く。その背中に、再度声を掛ける。
「兄さん!ムチャしないでよ!!」
書斎へ引き返したエドワードは、奥に地下へと降りる階段を見つけた。
その階段の下には、研究室があった。
「これは・・」
エドワードは立ち尽くした。
研究室の床一面が、血で赤く染まっている。
そして、血染めの床一面に描かれた、錬成陣。
「こんな所にも、血痕のあとが・・」
顔を歪めて床を見ながら、エドワードは腕を組んだ。
「・・大佐に連絡するか?でも、傷の男とは関係なさそうだしーーもう少し、調べてみるか」
左手で顎を掴むと、隅にある机に近づいた。
「写真か。タッカーさんと、娘か?だとしたら、この血痕は娘の方か・・?」
机の上の写真立てを、手に取る。
写真には、タッカーと三つ編みの少女が、笑顔で写っていた。
写真立てを戻そうとすると、一冊のノートが目についた。
「なんだーー日記か?」
「ン・・」
「マリィ、気分はどう?」
目を開けたマリーゴールドを、アルフォンスは心配そうに覗き込む。
「アル・・私・・?」
まだ虚ろな視線で、アルフォンスを見上げた。
「貧血で倒れたんだよ。あんなものみたら、無理もないよ」
マリーゴールドは、視線を泳がせる。
「・・エドは?」
「家の中を、調べてるよ」
「アル・・私、大丈夫だから。エドの所へ行ってあげて」
「でも・・」
エドワードを心配するマリーゴールドの瞳に、アルフォンスはため息をつく。
「分かったよ。マリィはここで、大人しく寝ててね」
エドワードが掛けたコートを、今一度、かけ直した。
「・・うん」
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