第3章 イーストシティの怪
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壁際に、机が置かれていた。
棚に入りきらなかった本が、机の廻りに無造作に積まれている。
その机の横に、アルフォンスは立っていた。
エドワードとマリーゴールドは、アルフォンスの足下に目を見張る。
「これはーー血痕?匂いの正体はこれか」
「ーーっ!!」
悲鳴を上げそうになったマリーゴールドは、口元を両手で押さえた。
「いったい、何があったんだ‥」
床に広がった、夥しい血痕を見つめる。
その血溜まりの隅に、レンズの割れたメガネが落ちていた。それを、アルフォンスは指差す。
「兄さん、このメガネ、タッカーさんのなんじゃ?」
書類に貼ってあったタッカーの写真も、同じようなメガネを掛けていた。エドワードは、腕を組む。
「この血痕が、タッカーさんのものだとしたら・・
これだけの出血で、無事で済んでいる筈がーーおわっ!!」
急に、背中にのし掛かられて、エドワードは前屈みになった。
「マリィ!?」
アルフォンスが叫ぶと、エドワードの背中からマリーゴールドの身体が滑り落ちて来る。
エドワードは、慌てて抱き止めた。
「おいっ!?マリィ!!」
腕の中に崩れ落ちたマリーゴールドは、青白い顔で固く瞼を閉じていた。指先が、氷のように冷たい。
「・・貧血みたいだな。とりあえず、リビングに運ぼう」
2人は、マリーゴールドをリビングのソファーに寝かせた。
エドワードは赤いコートを脱ぐと、マリーゴールドの身体に掛ける。
書斎と同様に、リビングも散らかり放題だった。
顔に掛かる髪を、そっとのけた。
「兄さん、大丈夫かな・・?」
心配そうに、アルフォンスが顔を覗き込む。
ーーウウォォオオオオオッッ!!!
「ーーッ!?」
呻き声とも叫び声ともつかない、ブキミな音が屋敷の中に響いた。
「な、何っ!?今の変な声っ!?」
アルフォンスが、慌てて辺りを見渡した。
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