第3章 イーストシティの怪
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エドワードが、マリーゴールドを連れて戻って来た。
マリーゴールドは、ぎこちなくお辞儀をする。
初めて入った指令部の上に、重々しい執務室だ。緊張しているのだろう。その様子に、マスタングとヒューズは、目を細める。
「そんなに緊張しなくていい。君も、怪物を見たのかね?」
口調を和らげ、マリーゴールドに質問した。
「はい、見ました」
まだ緊張は溶けないが、はっきりと答える。
「そうか・・怖かったろう?」
優しい笑顔で、ヒューズも労う。自分の娘の姿と、ダブらせているのかもしれない。
「いえ。エドとアルが、守ってくれましたから」
はにかんで言うマリーゴールドに、エドワードとアルフォンスは照れくさそうに笑う。
「あの、ボクたち。コーネロさんが、その怪物を造ったんだと思ってたんですけどーー」
ヒューズは、そのままじっと彼女を見ている。
アルフォンスは、それを怪訝に思った。
「リオールのコーネロといえば、確か、レト教の教主をしている人物か?」
「とんだペテン教主だったけどな。賢者の石を使った錬金術で、信者たちをダマしてたんだ」
卑劣な教主を思い出し、苦い顔をした。
「教主が、賢者の石を持っていたと?」
マスタングは声を荒げる。慌てて、アルフォンスは否定する。
「いえ、ニセモノだったんですけどね‥確かに力はあったけど、結局は壊れちゃったし」
「賢者の石の偽物か・・」
しばし沈黙した後、マスタングは重々しく口を開く。
「恐らく、教主が持っていた石は“赤い石”と呼ばれる物だろう」
「赤い石・・」
マリーゴールドの唇が、僅かに動いた。
「あぁ、確か、何件か報告が来てたな。“錬成力を大幅に上げる石”として、筋の悪い連中の間で、出回っているらしい」
「出回ってってーーあのニセモノが、他にもあんのか!?」
ヒューズの言葉に、エドワードは驚きを隠せない。
「あの石・・凄い力だった・・」
あの力はーーー
簡単に造れるような力じゃない
わたしは
アナタは
それを、知ってる筈
「だが、所詮は偽物。しばしばリバウンドを起こす、危険極まりない代物のようだ」
それを目の当たりにした3人は、黙り込む。
「何者かが造ってるみてえだが・・それが個人なのか、組織なのか。それすらも、分かってねえ」
「そうなんですか・・そんなに危険な石なら、例え手に入っても、使うわけにはいかないね、兄さん」
残念そうに言うアルフォンスに、エドワードも賛成する。
「だ、な」
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