第1章 リオール
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神と呼ばれる男 1
オアシスの周りにある小さな街。
その街は、不思議な街だった。
貧しかったこの街は、ある男の出現で、大きく発展した。
寂れていた大通りの店先には商品が溢れ、買い物客で賑わうようになった。
行き交う人々は皆、笑顔になり、街全体に活気が満ち溢れた。
わずか数年で、街はその男の思う彩 に染まっていった。
街の大きな広場の中心にある噴水の前は、休日を楽しむ人で賑わっていた。
犬を連れて、散歩をする老夫婦。
恋人たちは寄り添い、子供たちは元気に走り回っている。
そんな広場の入り口に、奇妙な2人連れが立っていた。
背中に、十字架に蛇が絡まるフラメルの紋章を記した、赤いコートをまとった金髪を三つ編みにした少年と。
彼の倍近くはあろう、大きな鎧。
「ふ~ん。ここが、砂漠の街リオールかーー」
少年が呟くと、隣に立つ鎧の人物は、ガチャガチャと音を立てて広場を見渡した。
「街の人たちの雰囲気が、なんか違ってるね」
大きな体躯に似合わず、鎧から響く声は随分と幼い。
「そりゃあ、住人のほとんどが、レト教って宗教の信者だからな」
2人は、賑わう広場に足を踏み入れた。
「ねぇ、兄さん。そのレト教の教主様が使うっていう、『奇跡の業』のことなんだけどーー」
少年と鎧の組み合わせに、広場の人々は驚きの目を向ける。
が、2人は慣れているのか、動じる様子もなく進んで行く。
「あぁ、噂を聞く限りじゃ、ただの錬金術だとは思うんだがーー」
鼻をヒクヒクさせて、立ち止まった。
「ん?どうしたの、兄さん」
「いや、少し腹が減ったな~って思ってさ。ちょっと、ここに寄ってこうぜ」
鎧を見上げ、照れくさそうに少年は笑い、オープンカウンターの小さな店を指差した。
_
オアシスの周りにある小さな街。
その街は、不思議な街だった。
貧しかったこの街は、ある男の出現で、大きく発展した。
寂れていた大通りの店先には商品が溢れ、買い物客で賑わうようになった。
行き交う人々は皆、笑顔になり、街全体に活気が満ち溢れた。
わずか数年で、街はその男の思う
街の大きな広場の中心にある噴水の前は、休日を楽しむ人で賑わっていた。
犬を連れて、散歩をする老夫婦。
恋人たちは寄り添い、子供たちは元気に走り回っている。
そんな広場の入り口に、奇妙な2人連れが立っていた。
背中に、十字架に蛇が絡まるフラメルの紋章を記した、赤いコートをまとった金髪を三つ編みにした少年と。
彼の倍近くはあろう、大きな鎧。
「ふ~ん。ここが、砂漠の街リオールかーー」
少年が呟くと、隣に立つ鎧の人物は、ガチャガチャと音を立てて広場を見渡した。
「街の人たちの雰囲気が、なんか違ってるね」
大きな体躯に似合わず、鎧から響く声は随分と幼い。
「そりゃあ、住人のほとんどが、レト教って宗教の信者だからな」
2人は、賑わう広場に足を踏み入れた。
「ねぇ、兄さん。そのレト教の教主様が使うっていう、『奇跡の業』のことなんだけどーー」
少年と鎧の組み合わせに、広場の人々は驚きの目を向ける。
が、2人は慣れているのか、動じる様子もなく進んで行く。
「あぁ、噂を聞く限りじゃ、ただの錬金術だとは思うんだがーー」
鼻をヒクヒクさせて、立ち止まった。
「ん?どうしたの、兄さん」
「いや、少し腹が減ったな~って思ってさ。ちょっと、ここに寄ってこうぜ」
鎧を見上げ、照れくさそうに少年は笑い、オープンカウンターの小さな店を指差した。
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