第2章 テロリスト
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3人は梯子を下りると、薄暗い水路を見渡す。
下水道の中は、思っていたよりずっと広く、水の量も多い。
廃水の臭いに、エドワードとマリーゴールドは顔をしかめる。
「うえぇっ、ドブ臭えなあ・・」
「やっぱり、湿気が多いなあ・・あとで、ちゃんと手入れしなくちゃ。身体がサビちゃうよ・・」
鎧の中で、泣きそうな声が響く。
「心配すんな。そん時は俺が、鎧の隅々まで磨いてーーん?」
視界の隅に、何かが映る。
「ねえ、あそこ!!」
流れを挟んだ向こう側に、マントをはためかせた男の後ろ姿が見えた。
しかし、角を曲がって姿が見えなくなる。
「ヤツめ、やっぱココにいやがったな。追うぞ!」
3人は走り出す。
男を追って行くと、水路の合流点に出る。
「いたぞ、アイツだ!待ちやがれ!!」
勢い勇んでいくエドワードを、アルフォンスは止める。
「ちょっと待ってよ、兄さん。この急な流れじゃ、向こうに渡るのは無理だよ」
向かって左側の高い位置から、滝のように廃水が流れ込んでくる。
水の流れはかなり激しく、水位も深い。
「じゃあ、アイツはどうやって渡ったんだ?」
「それはわからないけど・・」
「錬成できないの?」
マリーゴールドは胸の前で、両手を合わせる。
「うーん、橋に錬成できそうな物が、見当たらないからな・・」
キョロキョロと辺りを見渡すが、坑内には何もない。
「しょうがねえ。一旦戻って、別の道を探すぞ」
エドワードは、元来た通路を戻り出した。
入って来たマンホールがある場所に着いた。
男を見かけた、反対側へ歩く。その方向の通路には、格子が下りている。
他に通路はないかと探すと、固く閉じられているドアを見つける。
「【この先水門。関係者以外、立入禁止】って書いてあるね」
アルフォンスは、ドアの貼り紙を読む。
「ってことは、俺は入っていいんだな」
両手を合わせて鍵を壊すと、サッサと中へ入ってしまった。
残されたアルフォンスとマリーゴールドは、呆気にとられて顔を見合わせる。
「何の関係者だよ」
ガックリと、肩を落とした2人だった。
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