第2章 テロリスト
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汽車から降り、改札を抜ける。
薄曇りの灰色の空が、3人を迎えた。夕方には、ひと雨くるかもしれない。
駅前の広場を見渡しながら、アルフォンスは懐かしそうに言う。
「イーストシティか。久しぶりだね、兄さん」
「ま、呼び出されでもしなきゃ、特に来る理由もないしな」
エドワードも、久しぶりの街並みに目を向ける。
ここイーストシティは、アメストリスの主要都市のひとつだ。
だが街の活気が、他の都市と違い、今ひとつと云ったところだろうか。
「大佐から、直々に呼び出されるのも、珍しいよね」
3人は、東方司令部に向かって歩き出す。
「やっぱ、リオールの件かなぁ・・ちょっと、派手にやっちまったしな」
横を歩くエドワードの呟きに、マリーゴールドは首を傾げる。
「ちょっと?」
「ちょっとどころか、かなり派手だったよ。ねえ、マリィ」
「ほんと」
クスクスと笑うマリーゴールドに、エドワードは顔が火照るのを感じた。
「く、詳しい話は、東方司令部に着いてからだ。マリィ、先にホテルへ行ってろよ」
エドワードが言うと、アルフォンスも頷く。
「そうだね、疲れてるでしょ?先に休んでーー」
「一緒に行っちゃダメ?」
エドワードの左腕を掴む。
「え?そりゃあ、構わないけど・・行っても、楽しいことないぜ?いけ好かない大佐もいるしよ」
「独りになりたくないの」
彼女の様子に、エドワードは困惑する。その様子を見ていたアルフォンスは
「いんじゃない?兄さん。報告してる間、待っててもらえば」
そう言っている間も、マリーゴールドは、左腕を掴んだままだ。
「・・そうだな。じゃあーー」
行こうと言いかけた時、辺りに爆音が轟いた。
「な、なんだよ、いきなり!!」
燃え上がる炎から、黒い煙りが上がる。
「兄さん、車が爆発したんだ!」
「これはーー軍の車か?」
自動車は、まだあまり普及していなかった。
セントラルならまだしも、東部で個人所有の自動車には、めったにお目にかかれない。
その場に居合わせた人々が集まってくる中、くるりと向きを変えた男がいた。
「エド、あの人ーー」
その男を、目ざとく見つけた。
「この爆発騒ぎに、見向きもしないってかーー怪しいな」
「もしかして、あの人が…」
立ち去って行く後ろ姿を、アルフォンスも凝視する。
「可能性はあるな。アルッ!アイツを追うぞ!」
そう言うと、エドワードはマリーゴールドを見る。
独りにする方が、危険かもしれない。
エドワードが考えを巡らしていると、マリーゴールドが先手をとる。
「追いかけるだけでしょ!」
彼女の笑顔に、エドワードもつられて笑う。
「離れんなよ」
「うんっ!」
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