第1章 リオール
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赤い指輪 8
「ねえエド、ちょっと待って」
大広場を後にしようとしたエドワードを、マリーゴールドは呼び止めた。
「何だよ、マリィ」
マリーゴールドは、エドワードを見つめる。
アルフォンスも、何事かと彼女を見る。
「コーネロさんは、ニセモノだとしても、どうやってあの石を手に入れたの?」
「そう言われてみれば、そうだな」
問い掛けられた疑問に、エドワードは考えを巡らせる。
とはいえ、何の情報もない。これじゃあ埒があかない。
「じゃあ、本人に聞いてーー」
その時、背後から悲鳴が聞こえた。
「うぎゃあああぁ!!」
「ーーッ!!何だ!?」
3人が振り返ると、石畳から黒い手がいくつも生えていた。
見れば、足元も黒い水溜まりのようになっている。
ーーさっきと一緒だ
その黒い水溜まりに、コーネロは無理矢理引きずり込まれていく。
「ぎゃあああああっ!!」
コーネロが完全に飲み込まれると、黒い水溜まりも消えていった。
「おい、何だよこれ!!どうなってんだよ!!」
駆け寄った3人は、茫然とした。
「・・・・」
「誰っ!?」
マリーゴールドが、舞台の上に人影を見つけた。2人も、舞台を見上げる。
その異様な姿に、アルフォンスは危険を感じた。
「兄さん!マリィ!気をつけて!」
ビッシリと体中に貼りついている鱗。
腕や背中に生えた、魚のヒレのようなモノ。
金色の左目とーー赤い右目
「アンタがーーアンタがやったのか!?」
「シィィィーー」
呼吸音のような声で、それは鳴いた。
と同時に、地面に吸い込まれていく。
コーネロと違い、自らの意思でーーー
「なっ!?待て!!」
引き止めようとしたが、地面の黒い水溜まりは、既に消えている。
「消えちゃった・・」
マリーゴールドが呟けば、エドワードは頭を抱えた。
「何だよ・・一体何だってんだ」
“賢者の石”のウワサを聞いて、真相を確かめに来ただけなのに。
何か、大きな渦にーー巻き込まれた気がした。
.
「ねえエド、ちょっと待って」
大広場を後にしようとしたエドワードを、マリーゴールドは呼び止めた。
「何だよ、マリィ」
マリーゴールドは、エドワードを見つめる。
アルフォンスも、何事かと彼女を見る。
「コーネロさんは、ニセモノだとしても、どうやってあの石を手に入れたの?」
「そう言われてみれば、そうだな」
問い掛けられた疑問に、エドワードは考えを巡らせる。
とはいえ、何の情報もない。これじゃあ埒があかない。
「じゃあ、本人に聞いてーー」
その時、背後から悲鳴が聞こえた。
「うぎゃあああぁ!!」
「ーーッ!!何だ!?」
3人が振り返ると、石畳から黒い手がいくつも生えていた。
見れば、足元も黒い水溜まりのようになっている。
ーーさっきと一緒だ
その黒い水溜まりに、コーネロは無理矢理引きずり込まれていく。
「ぎゃあああああっ!!」
コーネロが完全に飲み込まれると、黒い水溜まりも消えていった。
「おい、何だよこれ!!どうなってんだよ!!」
駆け寄った3人は、茫然とした。
「・・・・」
「誰っ!?」
マリーゴールドが、舞台の上に人影を見つけた。2人も、舞台を見上げる。
その異様な姿に、アルフォンスは危険を感じた。
「兄さん!マリィ!気をつけて!」
ビッシリと体中に貼りついている鱗。
腕や背中に生えた、魚のヒレのようなモノ。
金色の左目とーー赤い右目
「アンタがーーアンタがやったのか!?」
「シィィィーー」
呼吸音のような声で、それは鳴いた。
と同時に、地面に吸い込まれていく。
コーネロと違い、自らの意思でーーー
「なっ!?待て!!」
引き止めようとしたが、地面の黒い水溜まりは、既に消えている。
「消えちゃった・・」
マリーゴールドが呟けば、エドワードは頭を抱えた。
「何だよ・・一体何だってんだ」
“賢者の石”のウワサを聞いて、真相を確かめに来ただけなのに。
何か、大きな渦にーー巻き込まれた気がした。
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