第1章 リオール
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赤い指輪 7
苦しむコーネロをよそに、エドワードは盛大なため息をつく。
「あーあ・・やっと、お前の身体を元に戻せると思ったのにな・・・」
その言葉に、アルフォンスは兄を見下ろす。
「ボクより、兄さんの方が先だろ。機械鎧 は、色々と大変なんだからさぁ」
「はあ~しょうがない、また、次を探すか」
また、ため息をつくと、エドワードはマリーゴールドに向き直った。
たった独りで、“賢者の石”を探しているわけを知りたい。
「マリィ、おまえはどーー」
彼女の後ろに、怒りをみなぎらせた人物が立っていた。
マリーゴールドとアルフォンスも、それに気づく。
「ーーロゼ」
「そんな・・なんてことしてくれたのよ・・」
膝を石畳についたロゼの瞳から、涙が溢れ出る。
「ロゼ・・」
アルフォンスが、労るように名前を呼んだ。
「これから私は、何にすがって生きていけばいいのよ!!教えてよ!ねえ!!」
独りじゃ立てない
あの人の 大きな手が助け起こしてくれないと
独りじゃ どこにも行けない
あの人が 隣りに居ないと
独りじゃ 寂しくて生きていけない
あの人が居ないとーーーー
「そんなこと、自分で考えろ」
誰かの手がなくても
誰かが 道を指し示してくれなくても
誰かが 救ってくれるのを待つより
自分の力でーーー
「立って歩け。前へ進め。アンタには、立派な足がついてるじゃないか」
「ーー!!」
ロゼの前を、エドワードが通り過ぎる。
自分の過ちで、失った手足。
その代わりの機械鎧が、音を立てながら。
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苦しむコーネロをよそに、エドワードは盛大なため息をつく。
「あーあ・・やっと、お前の身体を元に戻せると思ったのにな・・・」
その言葉に、アルフォンスは兄を見下ろす。
「ボクより、兄さんの方が先だろ。
「はあ~しょうがない、また、次を探すか」
また、ため息をつくと、エドワードはマリーゴールドに向き直った。
たった独りで、“賢者の石”を探しているわけを知りたい。
「マリィ、おまえはどーー」
彼女の後ろに、怒りをみなぎらせた人物が立っていた。
マリーゴールドとアルフォンスも、それに気づく。
「ーーロゼ」
「そんな・・なんてことしてくれたのよ・・」
膝を石畳についたロゼの瞳から、涙が溢れ出る。
「ロゼ・・」
アルフォンスが、労るように名前を呼んだ。
「これから私は、何にすがって生きていけばいいのよ!!教えてよ!ねえ!!」
独りじゃ立てない
あの人の 大きな手が助け起こしてくれないと
独りじゃ どこにも行けない
あの人が 隣りに居ないと
独りじゃ 寂しくて生きていけない
あの人が居ないとーーーー
「そんなこと、自分で考えろ」
誰かの手がなくても
誰かが 道を指し示してくれなくても
誰かが 救ってくれるのを待つより
自分の力でーーー
「立って歩け。前へ進め。アンタには、立派な足がついてるじゃないか」
「ーー!!」
ロゼの前を、エドワードが通り過ぎる。
自分の過ちで、失った手足。
その代わりの機械鎧が、音を立てながら。
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