第1章 リオール
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赤い指輪 6
「へっ!!」
わずかに息を切らし、エドワードは砕け散った石像を踏みつけ、コーネロを睨み付ける。
「神の力ってのも、大したことねーんだな」
「キッ、キサマぁああ!!」
怒り心頭に発して、声を張り上げる。
そのコーネロに、エドワードはこれ以上ない、啖呵を切る。
「降りて来いよ、ド三流!!格の違いってヤツを、見せてやる!!!!」
「このガキッ!!ぶち殺すぅぅ!!」
コーネロは指輪を翳そうと、手を上げる。
「させるか!」
今一度、手を合わせ、機械鎧を剣に変化させる。
指輪で武器に錬成した杖を、その剣で斬り落とした。
「ぐあああっ!!」
コーネロは後退る。
「ぬーーぬぐぐぐぐ」
小柄な少年が、大きく立ちはだかった。
「言ったろ?格が違うってよ」
「私は、諦めんぞーー」
辺りに泳がせていた視線が、獲物を捉える。
階段横に隠れていたマリーゴールドに、駆け寄った。
「ーー!!」
エドワードは、慌てて叫ぶ。
「マリィ!逃げろ!!」
「マリィ!!」
「えっ!?」
目の前に、黒い服が立ちふさがった。口元は、卑しく歪んでいる。
「こいっ!!」
手首を掴まれ、乱暴に引かれる。
「いやあっ!!」
コーネロはマリーゴールドを楯に、再度エドワードに告げる。
「ふははははっ!!この石がある限り、何度でも“奇跡の業”でーー」
斬り落とされた武器に、指輪を翳す。
「ギャアアアアァ!!」
しかし、赤い石はコーネロの腕を武器に変えた。
筋肉が、血管が、皮膚を突き破り鉄に変わる。
まるで、銃が体から生えているようだ。
「腕が!腕があああぁーー!!」
赤い光を放ちながら、腕は尚も錬成を続ける。コーネロは、腕を押さえてうずくまる。
「ーー!」
その隙に、マリーゴールドは逃げ出した。
コーネロから離れると、エドワードの背中に身を寄せる。
エドワードは、彼女の無事を確かめると
「うっせえ!ただのリバウンドだろ!!腕の1本や2本で、ギャーギャー騒ぐな!!それより石だ。賢者の石を見せろ!!」
ーーピシッ
「エド!石が!?」
コーネロの指輪にはめ込まれていた赤い石が、ひび割れて台座から落ちた。
「なっ!石が壊れてる!?完全な物質である“賢者の石”が、何故壊れるんだ!?」
「もしかして、これってーーニセ・・」
「ニセ・・モノ?」
「ニセモノ・・」
3人は、ガックリと肩を落とした。
.
「へっ!!」
わずかに息を切らし、エドワードは砕け散った石像を踏みつけ、コーネロを睨み付ける。
「神の力ってのも、大したことねーんだな」
「キッ、キサマぁああ!!」
怒り心頭に発して、声を張り上げる。
そのコーネロに、エドワードはこれ以上ない、啖呵を切る。
「降りて来いよ、ド三流!!格の違いってヤツを、見せてやる!!!!」
「このガキッ!!ぶち殺すぅぅ!!」
コーネロは指輪を翳そうと、手を上げる。
「させるか!」
今一度、手を合わせ、機械鎧を剣に変化させる。
指輪で武器に錬成した杖を、その剣で斬り落とした。
「ぐあああっ!!」
コーネロは後退る。
「ぬーーぬぐぐぐぐ」
小柄な少年が、大きく立ちはだかった。
「言ったろ?格が違うってよ」
「私は、諦めんぞーー」
辺りに泳がせていた視線が、獲物を捉える。
階段横に隠れていたマリーゴールドに、駆け寄った。
「ーー!!」
エドワードは、慌てて叫ぶ。
「マリィ!逃げろ!!」
「マリィ!!」
「えっ!?」
目の前に、黒い服が立ちふさがった。口元は、卑しく歪んでいる。
「こいっ!!」
手首を掴まれ、乱暴に引かれる。
「いやあっ!!」
コーネロはマリーゴールドを楯に、再度エドワードに告げる。
「ふははははっ!!この石がある限り、何度でも“奇跡の業”でーー」
斬り落とされた武器に、指輪を翳す。
「ギャアアアアァ!!」
しかし、赤い石はコーネロの腕を武器に変えた。
筋肉が、血管が、皮膚を突き破り鉄に変わる。
まるで、銃が体から生えているようだ。
「腕が!腕があああぁーー!!」
赤い光を放ちながら、腕は尚も錬成を続ける。コーネロは、腕を押さえてうずくまる。
「ーー!」
その隙に、マリーゴールドは逃げ出した。
コーネロから離れると、エドワードの背中に身を寄せる。
エドワードは、彼女の無事を確かめると
「うっせえ!ただのリバウンドだろ!!腕の1本や2本で、ギャーギャー騒ぐな!!それより石だ。賢者の石を見せろ!!」
ーーピシッ
「エド!石が!?」
コーネロの指輪にはめ込まれていた赤い石が、ひび割れて台座から落ちた。
「なっ!石が壊れてる!?完全な物質である“賢者の石”が、何故壊れるんだ!?」
「もしかして、これってーーニセ・・」
「ニセ・・モノ?」
「ニセモノ・・」
3人は、ガックリと肩を落とした。
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